お父さんからの伝言

夕食の食卓を囲んで、おとうさんが家族にするような話を書き残してゆくブログ。 家族の歴史。

Sunday, January 28, 2007

マニアックなサッカーゲーム

ゲームは時間の無駄、所詮人の作ったものだというのがお父さんのスタンスだった。でもこんなに大きな支持を集め、人気のあるゲームの秘密は気になる。
ルカを観察したり、意見を聞いて見たい。
やっぱり自分でやってみないとわからないかな。やってみてもわからないと思うんだけど、そう思うこと自体、歳とって頭が固くなった証拠みたいだ。

おとうさん教室

お父さんはあまり厳しいことを言わない。どちらかというと甘いお父さん。
「これをやらないと王様に殺される」という状況に無いと人は伸びないと信じていながらも、ヨセフにそういったらパニックになるのではないかと怖い。それに自分も甘い。
わがまま放題させているようだが、本当はやさしいルカだと信じている。だけどすき放題を禁止して、他の大切なことに集中させるエンジンがかからないといけないこともわかっている。教えるという教育だけではだめ。やってみて実行することの中に価値を見出すという訓練も大切なことだ。

今は何が大切か、理想はどういうものか、誰との組み合わせが一番力を開花させることができるか。
こんなことをはっきり意識できないと、お父さん失格だ。これがお父さんブログのひとつのテーマなんだ。

お父さん教室というのがあったなら、こんなことを具体的にかんがえる教室だと思う。

ルールブックを作ってなかった

我が家のルールブックを作ってみたいと思った。

Saturday, January 27, 2007

くず湯にはいっちまった

まいった。入浴剤と間違えて風呂に入れてしまった。気がつかずにそのまま入ってしまった。
「なぜ顆粒なんだろう」と、不思議に思ったけどね。
ゆず湯じゃないよ。くず湯。

前世と超能力

クララにあると思うかと聞かれた。
マリアの経験から超能力はあると思う。前世はないことを証明できないから、あるかもしれない。
昔の人は前世を信じて自分の行動に歯止めをかけた。だから動物に無い深みが出た。
あると信じたほうが、より磨きのかかった人間になれるね。

ひやっとしたこと

臨海学校でおぼれかかった
自転車で逃げようとしたら車にぶつかった
バスの前輪がはずれて谷底に落ちていった
雨の夜交差点の横断歩道を渡っている人を右折でひきそうになった
飛行機のエンジンがひとつ止まった
すりがズボンのポケットに手を入れていた
バイクが犬に囲まれた
海で近くに雷が落ちた
ひとりで山の岩室に寝たとき、ねずみがでてきた
台所で60cm火が上がった
出なくなったガラスクリーナーのスプレーガスを台所の火の側で抜いていた
ヒグマの出る山をひとりで登った
ハワイでオカマに誘われた
車が大きくカーブで膨らんだ
ロサンゼルスで乗ったバスが知らない街外れに行ってしまった
ラパスで高山病になった
ビルの窓拭きのバイト中、上でロープをはずしている最中にぶら下がっていた
夜の博多で客引きに首根っこをつかまれた
ハレムの町を夜中に歩いた
ケネディー空港へ行く人のいない地下鉄で、子どもにお金をせびられた
谷川岳の大きな斜めの岩の上で、仰向けになって休んでいたら寝てしまった

いい生徒を呼び込むVS投資を呼び込む

どちらも似ている。チェックするポイントは、
1. 実績が伸びてきている
2. 他には無い特徴がある
3. あやしくないか
4. 結果を残した秘密は
5. 身近か
6. もろくないか

「もろくないか」というのは、ほかの事を考えずに勉強だけを詰め込んでいたのか、いろんなリスクを考えずにひとつの技術だけにたよっているのかどうかということ。

アフリカのラジオから流れていた

ザンビアの80年代。ラジオは親戚の訃報を1時間、夜の8時からのゴールデンタイムに流していた。だけどラジオのほうがよりモダンだった。アメリカのヒット曲も流していたし。ルンバはエレキギターがピキピキ鳴って、軽くうきうきするものだった。
テレビはアメリカのドラマが中心。バラエティーは無かった。ニュースか天気予報。コマーシャルもマッチのコマーシャルをやっていたり。半年間ずっと晴れ、次の半年は毎日シャワーがときどきくるという天気予報。なつかしいな。ほとんど等圧線の無い天気図で解説していた。

修学旅行みたいな勉強

まず経験してから「どうしてこうなるんだろう」という疑問や、「もっと行って見たい」という動機が生まれる。
それからいわゆる勉強、本を調べたり人に聞いたり観察したりして、疑問だった点のわけを突き止める。もうすこし行動範囲を広げてみる。

これは旅なんだけど、仕事もまったく同じ。
「こんなものを店に置いたら売れると思ったけど、どうして思ったほど売れないんだろう。」
お店に新製品を置くという経験、それからでた疑問から、勉強が始まる。

インターネットでいろいろなことを調べられる時代、ますます基本や問題を整理して解決してゆくスキル、観察力が大切な時代だね。
修学旅行のような勉強が重要な時代。

アフリカの映画館

最初に国歌が流れていた。
みんな起立して聞いていた。
サッカーが始まる前みたいだ。

どこからお金を集めるか

お客さんから商品を売ってお金をもらい、また仕入れや研究開発に使う。お金をぐるぐる回す。これは流れ始めたとき。
それではまだ流れる力が弱いときはどうするか。たとえば新しいビジネス。後押ししてやる力が必要。宣伝したり、改良したり、こんなところにお金がいる。これは借りてきたり、資本として返さなくてもいいお金を集める。一緒にやろうよって。

途上国がだんだん力をつけてくるときは、稼いだお金を回す。
飢餓や内戦、災害で明日にも命が尽きるかもしれないときは、返さなくてもいいお金を集める。一緒に生きようよって。

お父さんの行為はなんだったんだ

ヨセフを朝学校まで車で送っていくこともしばしばあった。
「ここでいいよ」
止めてから「じゃ」と車を出す。しばらく走ってUターン。もと来た道を帰ることにした。ところが学校への一本道を来る筈のヨセフがすでにいない。
お父さんの送っていったという行為はいったいなんだったんだと。家への帰り道、こみ上げてくる思い。マリアも何度同じ思いをしたことだろう。

ピラミッドおさらい

ピラミッドストラクチャーの復習。
ほとんどの文書は、次の4つの疑問のどれかに答えるものだそうだ。

1.どうすればよいか?
しなければいけない仕事があるが、妨げになるような問題が起きた。
2.解決方法を実行するにはどうすればよいか?
問題があり、解決方法も知っている。だけど段取りは?
3.それは正しい解決方法か?
問題があり、解決方法がいくつか提案されたが。
4.なぜ効果がなかったのか?
行動をとった。だけど効果が出なかった。

弁当食べながら高速運転

台湾でのお話。取引先の人と新竹から台北に車で送ってもらうことになった。約束の時間まで残り時間わずか。お昼を食べずにお弁当を買ってゆくことになった。自動車の中で食べるという。
おにぎりではない。ふつうの幕の内弁当風。
取引先の人は運転しながらハンドルを股にはさみ、両手を使ってお弁当を食べている。よくやっている、ふつうの出来事らしい。
「トラックの運転手は足を前に投げ出しながら運転してるよ。」ということだ。
お父さんは弁当がのどを通らなかった。

Friday, January 26, 2007

お風呂や車ではなすこと

お父さんはもともと話が下手。君たちに伝えたいことも、一度頭の中の声を書き出して、整理しなおすほうがわかりやすくなる。だからブログに書いている。
必要なときに必要なことを話せるよう、ブログで準備しているわけだ。
君たちとお風呂や車ではなしたことは、このブログのどこかに載せてあることさ。
検索してごらん。

自動車つくりの反論

生身の人間の力では、到底無理な重いものを遠くへ運ぶ。救急車はけがや病気の人を、自由に遠くの病院まで早く運ぶ。
自動車はとてつもない速さと力と自由度をもたらす。

反面交通事故で人が死ぬ。人間が持ったパワーをコントロールできない。動物や人間が走っていて、お互いにぶつかってもまず死なない。自動車は自然の摂理を越えたパワーを人間に与える。
だからといって、自動車つくりは殺人兵器を作るといった悪いことではない。人類にもたらす貢献のほうが、はるかに大きい。ただし、部品のせいで事故を起こす場合はちがう。訴えられて当たり前。

お医者さんが医療ミスで訴えられる。これはどう考えればいいのか。
パイロットが航空機事故を起こしたとき、罪に問われない代わりに原因究明に協力して、警察に真実を言う取引がある。この制度はおかしいことなのか。
君たちはこのことを整理して考えられるかい。

浮浪児になったら

君は生き抜いてゆけるか?ロシアのストリートチルドレンのことをテレビで見て。

台湾の新幹線問題

フランスの技術で進めていたら、あとから政治的な理由で日本のハードを採用した。
フランスのコントロールのソフトと、日本の新幹線のハード。どちらが責任を持って統合するか。これで大分問題が出たらしい。
いいとこどりって簡単ではない。

切手収集みたいに

君は何を持っているのか。何と交換したいのか。
自分の持っている才能や経験を努力で磨け。価値の高いものと交換できる。

審判から学んだ

自分の心をコントロールすること。ものすごく苦しい練習をしてピッチにたっている選手と対等にやってゆく努力の裏付け。

Thursday, January 25, 2007

新竹に来て地域のつながりを感じた

国というより、地域がほかの地域や世界とつながっている。新竹にきて、ここはアメリカにつながっている場所だと感じた。
ここはコンピューター関連の技術が集まっている。隣もその隣も、アメリカからの注文で世界中にコンピューター周辺機器を作っている。台湾というより、ここだけ別世界。日本には企業城下町といって、自動車などの大手の工場の周りに下請け企業が集まっている所があるけど、新竹は特定の企業の下に集まるのでなく、コンピューター関連というまとまりで集まっている。そのほうがお互いにないものを集めやすくて便利だからだ。秋葉原みたいなもんだ。
ここの人たちはいつも世界を見ている。もし条件がよければ、別の自分の強み、つまりコンピューター関連の知識や経験を生かせる場所に住むだろう。マンションを移るみたいな感覚で。
クララ、ヨセフ、ルカ。君たちもそういった場所を世界に見つけて、そこに住んだり、そことつながるように考えなさい。

オープンな組み合わせの世の中

責任範囲というのがわかりにくくなっている世の中だと思う。だから自分をしっかり持て。
たとえば家でインターネットが見えるようにするとき、いろんな会社の機器を買ってくる。ひとつのメーカー独占じゃないから、安く買えて便利だ。だけどその反面、動くはずだと思ってもうまくいかないときがある。
インターネットのような通信などの決め事は、ある条件のときの場合にうまく働くのだ。いろんな機器が入ってくると、なかには悪さするのがある。だけどその原因が見えない事が多い。その機器がおかしくならずに、ほかのものにだけ影響を与えているからだ。影響を受けた機器が悪いと思われてしまう。
責任範囲はある条件の場合だけだ。これをしっかり意識しておかないと、なんでも君のせいになりかねない。
コミュニケーションはこのように予期しない影響を受けることがあるんだ。今はそんな世の中に生きているって思っておいたほうがいい。
世界とつながっている。いい事が多いけど、同時に自分をしっかり持たなければいけないということでもある。

下請け根性

ビジネスは本来、対等にお互いの価値の接点を話し合って合意できたらよしというものだけど、お客さんという言葉に必要以上に上下関係を感じるのが日本的というものか。たぶん物事の筋とか原則を考えないでいるからそうなるんだと思う。相手の言ったことが必ず正しいのか。
どつぼに入らないためにも、ほかにない自分の強みを確立しなくては。
下請け根性は「お客様を大切に扱う」ということと、「いつも相手の言うことが正しい」と思ってしまうこととを混同している。だから図に乗ってか、今はクレーマーがいたるところにいる。
「顧客満足度」って言葉がある。ISO9000をとると、「顧客満足を高めていくこと」と書いてある。だけどクレームをつけられたら、お金をジャブジャブ使って改善しろとはどこにも書いてない。法令で守る最低限のことは別だけど、かけるお金の範囲は各企業が決めることなのだ。
生きてゆくって、楽じゃないね。
クララ、ヨセフ、ルカ。相手が誰であれ、筋を通しなよ。どちらが正解ともいえないときは、相手を選んで判断しなさい。君たちはいつでも自由だ。心を縛られるな。

Saturday, January 20, 2007

いまだに追いかけてくる親がわるいのよ

脳がパニックになる。自分のことしか考えていない相手の言い分。国が違うからとは言い切れない。
殺人を犯してブラジルに帰った男とその後結婚した妻の言葉。娘を殺された親が訴えた。個人の罪。

もしこれが戦争だったら。帰還した兵士に「俺の娘を殺した」と言われたとき、妻はなんていうか。兵士も命令に従っただけ。だれが裁かれるのかが違う話。

モニカの座禅とマリアの教会

スイス人が座禅道場に通い、日本人がカトリック教会へ行く。
心の中に同じ根っこがあるように見える。

Friday, January 19, 2007

ヨセフを見てると「あるよなあ」

君の弱さはお父さんの弱さ。自分の中にもあると思う。
えらそうなことはいえない。

社長か建築家か職人か

旅の途中で出会ったウルグアイ人の学生に聞いた。
「社長と建築家とどちらにあこがれるか?」
間髪いれずに「建築家」と返事が返ってきた。
才能を信じ、自分ががんばれば個人の能力を生かすことのできる仕事にあこがれるのは、個人主義の西洋らしい。
学生だったお父さんは、その時代は協力することがなんとなくあたりまえだったから、先見の明のある経営者にあこがれた。
国が違えば考え方も違うもんだなと思った。

経営者は人を使い、組織で価値を生み出す。だけど思い通りに人が動かず、うまく行かないこともある。逆に革新的なことは何もしないで人を安く使って分配せず、富をためることもできる。
建築家は自分のアイデアが作品になる。人を使うことには力を使わず、作品が人を感動させる。だけどひとりよがりになって、迷惑なこともある。
職人は自分の腕を磨き、技を追及することに喜びを見つける。わずらわしい人との交渉は避けることもできる。だけど自分のやりたくない仕事もやらないと、仕事にありつけないこともある。

実際社会に出てみると、どれもすべての要素を含んでいる。やりたいことだけやろうと思っても、自分の夢は実現できない。そう割り切って、目的のためには苦手なことにも手を染める。
自分の才能を信じ、夢(目的)をあきらめないで努力して行くことだね。

遺品

お父さんの遺品はこのブログ。お父さんのたくさんの失敗を、君たちのこれからの道しるべにできたら。
もちろんまだまだ生きて、たくさん書き溜めてあげたい。
宝の地図になることを願って。

朝が決め手

お父さんは朝ひとりで手帳に向かう時間が、心の中に一番広がりのある時間。

コーヒーショップでコーヒーを飲みながら、まだやり残していることは何かと、チェックリストを作る。仕事のこともあれば、遊びの予定もある。ごちゃごちゃにで浮かんでくる。このとき、きれいに書こうとはしない。箇条書きだ。浮かんではすぐ消えることを、とにかく書き付ける。

ときどき、どうすればいいか懸案になっていることを考える。いろいろなパターンに当てはめて、考えながら書き出す。「こんなときはこうなる。この反対の場合はこうなる」みたいに。あるときは似たようなものに当てはめて、比喩的に表現する。

うわーっと考えが出てくる時間帯。
昨日はどうしてもやる気になれなかったことの、第一歩が踏み出せる時間帯。
それがお父さんの朝。

手を振るおばあさん

近所に、毎朝通りがかる車に、手を振ってくれるおばあさんがいる。家の前を掃除しながら、車が通りがかると顔を上げて手を振るんだ。

最初はこの人、ちょっとぼけちゃったのかなと思った。でも違った。出勤する人の安全を祈ってのことだった。こんなすばらしいことを、誤解していた自分が恥ずかしかった。

今日も元気で手を振ってくれる。
お父さんも運転しながら、心の中にお守りをいただいた気分だ。

Thursday, January 18, 2007

手紙書きまくり

旅に出ると人恋しくなる。手紙書きまくりだ。
心の渇きが無いと、動機が生まれない。
心が乾く一人旅の経験は、お父さんの宝。

Wednesday, January 17, 2007

居たいのは楽な場所じゃない

充実した時間に身を置きたい。
君たちはどうだ。
楽をしないと損をするか?

お人形遊びと英語学習

お父さんの小学生のころ、家に応接間があった。普段はだれもつかっていない8畳くらいの部屋。ソファーがあって、黄色い毛皮の敷物が敷いてあった。お父さんはこの部屋にプラモデルのロボットなどを持ち込んで、ソファーに仰向けになって、よく空想にふけっていた。
お人形との一人遊びのようなものだ。

今思えばこういった時間が、外国にあこがれ、英語で話しているところを空想していた中学のころにつながっていったのだろう。

パソコンの使い方と英語学習

お父さんは外国の取引先とのメールのやりとりで、伝える文章の構成を体得した。
まず、文章は結論が先のピラミッド構造で無いと伝わらない。
タイトルも新聞の見出しを作るような工夫がいる。何かをしてもらいたいという「要求」なのか、いいか悪いかを「判断」を仰いでいるのか、ただの「報告」なのか、自分はこう思うという「意見」を伝えているのかが1行ではっきりするような、見出しにしなければならない。

それから、日本語を直訳してはだめ。伝えたいイメージの場面でよく使われる文を思い浮かべて書く。こんな場面で聞いたことがあるなあという言い回しだ。

これらに加えてチャットをしていたら、もっと英語がうまくなっていたような気がする。

マエカワやクロサワ

学生時代、お父さんが旅でであったウルグアイ人の学生に賞賛された。
「日本の建築家はすばらしい。前川や丹下や菊竹。それから映画監督も。小津や黒澤。」
お父さんは丹下と黒澤しか知らなかった。

古い日本映画は今でこそレンタルビデオがあるから見ることができるが、今から30年前はお目にかかることができなかった。

なんだか恥ずかしかった。日本のことを知らないことが。新しいものばかり追いかける事なかれ。

毎年やめてもいいようにやってきた

クララの言葉。途中で受かって学校を辞めることになってもくいが無いよう、学校生活も手を抜かなかったね。えらいなあと思った。
そして充実した時間が残ったね。
目指すものがあるってすばらしい。

Tuesday, January 16, 2007

お父さんの仕事

お父さんの仕事は筋道を考えること。

Sunday, January 14, 2007

脳にごほうび

ランニングをすると、最初は疲れる。それでも毎日続けていると、だんだんランニングすることが快感になるそうだ。体が脳にご褒美を与えている。

良い習慣は何かを乗り越えたという気持ちから、脳にご褒美をくれると思う。

それで何か得することでもあるのか

早稲田実業高校時代に斉藤投手が言われた言葉だったと思う。打たれた後、マウンド上で悔しさを表していた。きっと、グラブをたたきつけたりしたのだろう。その時、OBに言われた言葉だったと思う。
「それで何か得することでもあるのか」
その後、いつもポーカーフェースの斉藤君になったそうだ。そしてピンチにも動じず、甲子園で優勝するまでのピッチャーになった。

テニスのジョン・マッケンローはいかにも神経質そうな顔をしていた。ミスをしたり、判定が合うとだったりすると、大きな声を出し、抗議した。ラケットもたたきつけた。それは見ているものの顔をしかめさせたものだ。彼はそうして切り替え、集中力を高めるタイプだった。

君はどちらのタイプだ。

やると減るのか

家族の手伝いや、頼まれごとをすると損をした気分になる。そう思っていないか?
特に疲れていなくても、面倒くさいと思ってしまう。
友達とだったら、ばかばかしいことでも楽しくやってしまうのに。
不機嫌。

それをやると何か減るのか?
不機嫌な自分は、甘えているからじゃないのか?

ブログはビジョンへのジグゾーパズル

ブログ書いていると、自分のためになる。
大きな人生の理想の姿(ビジョン)を作っていくための、ジグゾーパズルの断片を書き残しているような感じだ。
クララやヨセフやルカを意識しながら、実は自分を高めている。

要するに何?

いつも何かを話そうと思ったとき、このことを忘れないようにする。
徹底的につめてゆく。「要するに何?」

そうすると自分の考えをまとめ、発展させ、新しいアイデアに至ることもある。
自分だけがいるのではなく、相手がいるということ。相手は違う人間だっていうこと。これを意識して初めて、新しいものが生まれる。

遠くを見据える目線

おじいちゃんが田舎に帰ると、いつも早起きをして海を見に行く。
腕を組み、遠くを見据える視線。
その横にお父さんがいるのだけれど、違う空間にいるみたいだった。

ヨセフ、ルカ。君たちともこんな経験をしてみたい。

アフリカで村長になったら

協力隊の村落開発という職種の隊員が、ときどきアフリカの村の村長になったとニュースになる。地元で尊敬を集め、問題を解決する。他の部族とも交渉する。
君はもし村長になったら何をするかい?

結婚してお父さんになったら、どんな家族を作ろうと思う?
会社の社長になったら、どんな会社にしようと思う?
クラブの主将になったら、どんなクラブにしようと思う?

たいていは周りを見て、まねをする。そういうもんだと、選んだ人も思っている。
だけどアフリカの村長になったら、まったく違うレベルの発想。どうすれば一番いいか、自分で真剣に考える。先進国の例もそのままでは役立たない。自分のオリジナルの考えを持たなきゃならない。そして選んだ人も驚き、なるほどと納得する。

クララ、ヨセフ、ルカ。お父さんが君たちに、ぜひいつも考えてもらいたいことは、「アフリカの村長になったら」ということ。
自分で理想を構想することだ。

スリリングな会話が出来る人

映画の世界や、外国の人にみられる。
ユーモアのある人、頭の回転が速い人、相手のレベルに応じたユーモアを使い分ける人。
外人を笑わせるのは大変だ。

もし外人を笑わせようと考えるのなら、いつも「xxにたとえて言うなら・・・」と考えることがよさそうだ。
落語でも「xxとかけてxxxととく。そのこころは・・・」っていうのがあるだろ。あれと同じ。

ビートルズなら言える

英語でビートルズの歌のフレーズを口ずさむ。ちょっと自慢。
お父さんは英語を歌で覚えた世代だ。

ディズニーランドの替わり

代わりになるものは?ひとつあれば他になくてもいいか。圧倒的だね。
常に新陳代謝している。常に家族や小さいころの夢をかなえてくれる。踊りと音楽があふれている。乗り物の楽しさがあふれている。
アメリカで生まれたものなのに、なぜこんなに日本にぴったりなんだろうね。
その場所では、みんないい人、お姫様、素直なこどもに帰るからかな。

君の20代

お父さんは小学校のころ、映画に出てくるアメリカ人の大学生や高校生が、車を運転して、パーティーをしているのがまったくの別世界のことだと思っていた。車はぜいたく品だし、道路は絵を描く遊び場。せいぜい飛び出しての交通事故に気をつけようということがうるさくいわれだしたころ。それがどうだ、大学生になったとき、おじいちゃんの車を運転して、ときどき友達の下宿で鍋パーティ。大学の友達の一人は、アルバイトして小さなヨットも買った。

中学生のころは友達と山へキャンプしに行ったりした。駅で寝て、鈍行列車を乗り継いだ。特急なんて高くて乗れない。北アルプスはお金がかかるから行ったことがなかった。それがどうだ、大学生になったとき、ペルーまで一人旅。行動範囲は飛躍的に広がった。

高校生のころはLPレコードを買うのが楽しみだった。1ヶ月のお小遣いでちょうどLP1枚。ラジオから流れる曲をカセットテープに録音する。ラジオは全部最初から流さないし、途中で曲を終わらせてしまう。どの番組が一番ちゃんとかけてくれるか、これが関心の的だった。FMで土曜の午後にベストテン番組があって、1曲だけカラオケをかけてくれる。世の中にカラオケというと、放送局が使うプロ用のものしかなかった。これを集めていたので、家にその時間帰れなかったときは残念だった。
それがどうだ、大学生になったとき、LPのレンタルが三鷹で始まった。1枚300円。驚いたね。ニューミュージックといわれるものを借りまくった。それをカセットテープに入れて、車で聞く。寝るとき聞く。そのうちウォークマンが出た。一番最初に買ったのは、今はジャズのプロになった友人。渋谷の町で歩きながら聞いていた。驚いたね。それからもう少し後にカラオケができた。でも、会社のお付き合い用というイメージ。FMで録音して、友達とうたった楽しみ方は、今のカラオケボックスで高校生が楽しんでいるのと同じだ。

こんなに大きな変化も、君たちにはあたりまえ。
今がすべて、今がずっと続くと思っちゃいけない。変化の連続なんだ。

14歳の父

想像してごらん、もし今君が突然お父さんになったとしたら。
内心家族を支えるなんてできるわけが無いと思っていても、養っていかなければならない。人間だから飽きたり捨てたり出来ない。いきなり責任が生まれるんだ。
アフリカじゃ14歳の母や父もたくさん見かける。今の君の生活とはだいぶ違うけど、身内で助け合ってる。
君は事実にどう向き合う?

ゲームは麻薬?

もしもゲームが自分の意志で止められないなら、お父さんはしばらくあずかるよ。

勉強するマリア

18年ぶりの仕事に備えて勉強しているマリア。花屋だけでなく、実質フルタイムで働いているね。

地図と単語帳

時間はややもするとすぐに無駄に流れてしまう。つまり、道を外れたり寄り道をしてしまうということ。
ベストの計画を立てたつもりでも迷いが出る。たとえば、やっぱりこれを使ったほうがよかったんじゃないかなと、使い始めた基本の教科書や問題集も目移りしてしまう。これはルート変更と同じ。東海道を行こうと思っていたのに、途中から中山道へまわるようなものだ。だけどそのリスクを意識していない。
入試にはどの問題集が一番いいかなんてわからない。自分の理解を一番助けてくれる読みやすい物を選んだら、自分の栄養になるように疑問を残さず、消化するしかない。登山で言えば山の入り口はどこでもいい。しっかり踏みしめて、より高いところへ行くのだ。
さてやったつもりでも、事実はよけいなことに時間を使ってしまい、集中していないことがある。そのときは2つの対策がある。
1. 監禁作戦。
集中できる環境に一定時間いること。たとえば図書館に行くとか。ほかのことが出来ない、それしかない場所。どっぷりつかれる。
問題集はふりかえるとだんだん汚れてくる。汚れたページがだんだん厚くなってゆく。これで登ってきた道のりを実感できる。
2. すごろく作戦。
地図に家とめざす大学のある場所に線を引き、問題集をやった分だけ線を赤で塗りつぶしてゆく。たとえば大阪の大学だったら、「昨日沼津まできている。今日はそこから静岡まで進んだ」という風に。すごろくのような物だ。何をどのくらい進めたかは、Todoリストや単語帳のようなものが必要。書く単位は必要な項目。あとでばらばらにして集めると、なにが足りないかわかる。ノートに書いたら集計できないのでつかめない。 出来たぶんだけ塗りつぶすなど変化をつけること。ただの標語は壁に貼った瞬間、安心感で心の中から消えてゆく。観光地で撮る写真のようなもの。撮ったらそこは終わり
さて、ここからが大切。
時間が無いときは足りない物は最小限30点とればいいことにして、得意なところをもっと伸ばすように時間を使う。
お父さんは受験のとき、英語に3ヶ月、物理に1ヶ月、数学は2週間の時間を割り当てた。英語の参考書は500ページくらいあるものだったけど、数学は苦手だったので30ページくらいの参考書を2週間やったきり。つまり数学はほとんど捨てていたわけ。それでも天は味方してくれた。

どの程度のスピードが必要なの

お父さんがよくわからなくなること。いつまでにどこまでのことをやるようにしなければいけないのか。優先順位付けか。
世の中やること多すぎるよなあ。

生かす場として呼び込む

どうぞここに来て会社を作っていってください。ここは関連のものが何でもあります。電話や交通、税金のことだって、不便なことは何でも言ってください。
高度な教育機関も作りました。最高の教育を受けた人々もたくさんいます。会社がここでのびのびと、そのユニークな才能を伸ばしてゆけるための環境を整えますから。余計なことをする不届き者はびしびし取り締まります。安心して活躍できるような治安、公平さや明朗さも準備します。
シンガポール、アイルランド、ノルウェーそれに大連など、トップが才能のある人や会社を生かす環境を整えて、みんなに来てもらうことに集中した。そしてすばらしい社会になった。
もちろん競争はある。だけど集中できるすばらしい環境がある。自分を生かせるんだ。
お父さんは家族も会社もこうありたい。どうすればそうなれるか。みんないっしょに考えてくれ。

どんな家族になりたいか

審判のようなお父さんがいないとだめかな。
早めに反則の芽を摘んで、後半は選手が試合に集中できるような環境を整える。小さいころは毅然と間違ったことを注意して、大きくなって自分たちの夢に向かって努力を集中できるようにする。
やる気をなくすのは、努力が報われないとか理不尽だと思うところからなんだろう。「どうせ・・」と考えたり、夢がもてないとき。邪魔が多いとき。
こう考えるとけっこうお父さん次第なんだなあ、家族って。

毎日地震のある国に生きている

ヤフーの天気のカテゴリの中に地震がある。のぞいてみると驚く。毎日日本のどこかで地震がある。最低1回、多いときは6回どこかで地震が起こっている。
君たちはリスクの上に立って、毎日を送っているんだ。

昔も同じ答えではなかった

答えはこういうもんだと思い込んでいないか?お父さんの時代でもおじいちゃんの時代でも、いつの時代も答えは前と違っている。
おじいちゃんも若いとき、おじいちゃんのお父さんに東京で仕事をしてこいと送り出されたそうだ。当時、長男は親と同居して田舎の家を守るのがあたりまえと考えられていた時代。おじいちゃんは常識という模範解答ではない答えをもらい、その後東京で大きく事業を広げた。
まわりをみれば田舎だからせまい世界。そこしか見えないことから生まれる常識ができる。でも世界は変化している。ほかの世界の流れに注意を払っていたら、常識は違ってくる。
もし、君たちがお父さんはとんでもないことを言うと思っていたら、きっと見ている世界の違いだと思う。だから答えも予想と違う。
お父さんからの伝言で、君たちの世界が広がることを目指している。

丸腰の太った豚

だれも自分が狼に食われたいとは思っていないと思う。だけどもし自分が、狼のいる森で暮らしている丸腰の太った豚だと気がついたらどうする。

結婚してくらしてみたい?

愛する妻、かわいい小さな子供のいる家庭はたのしいぞ。帰ってくるといつも楽しい話が待っている。おいしい料理も楽しみのひとつだ。
こんな結婚生活を支えるには、お金を稼ぐ力がいる。君の何かの能力を提供して、会社や社会からお金をもらう。具体的にほしいと思われる能力でないとだめだ。そうでないともらえるお金は少ないか、働く場所がないことになる。
安定した仕事はないと思ってくれ。40年同じことをやって同じお金をくれる場所はない。
たとえばオークションで切手を売るのに、最初は珍しがられて高い値段がついたものでも、もってしまえばもういらない。たくさんの人が出品するようになれば、いつでも手に入ると思って価値が下がる。
今勉強しているのは、自分で社会を観察して、自分で調べ自分で考えて、新しい必要な技術を学んでゆく方法を勉強しているんだ。だけど学校の授業には大学入試のためのよけいなことも多い。入試というゲームの攻略法を勉強するようなもんだ。 これが無駄だと思うなら、英語をよく勉強すること。アメリカの大学は入試は簡単だという。だけど実際に役に立つ技術を身に付けるところだから、進級は難しい。知識でなく、考え方のプロセスを試される。学生はお客さんではない。みんな自分が好きな仕事につけるという自由を得るために、一生懸命勉強するからだ。質問にちゃんと答えてくれない先生は、自分の夢をかなえるのには無駄。だから先生に文句を言う。そういうところだ。
今憶えたことを、せっかく成績がよかったんだからといって後生大事に持っていても、そのままでは知識が趣味でしかなくなる日がくる。知識が収入につながらなくなるってことだ。
また、才能をもっているだけじゃだめだ。太った豚と同じ。またはコントロールの効かない凶暴な蛇のようなもの。人と協力するためには、お互い守るべき責任がある。
自分に対する責任、社会に対する責任、家族に対する責任、会社に対する責任を果たせるならいつでも結婚していいよ。

Monday, January 08, 2007

憧れの的は力

クララへ。
憧れの的になることは、力を与えること。だから君にあこがれる子がでてくることはすごくいいこと。君の一生懸命な姿に憧れて、努力する子がいたらすばらしい。
勉強が嫌いで無気力な子がいたとして、親や先生がどんなに言って聞かせたり、励ましたりすることに効果がないときでも、誰かにあこがれて、誰かのようになりたいと思って努力をはじめることがある。
お父さんは君の選んだ道が、だれかに希望と努力する気力を与えるとしたらすばらしいと思ったんだ。だから価値があると思う。
それに商売をやっていて、人の共感を得なければものやサービスは売れない。毎日必要な食べる物だってそうだ。仕事は言われたことをやるだけのものではない。何が人の共感を呼ぶのか。これがわかれば大きな力だ。それだけの価値のあることなんだ。
夢がかなうよう応援している。またこの努力した経験があれば、生活してゆけるよ。
できればお母さんのように、20年してもいざというときに役に立つ職の技術を身に付けてもらいたいけど、今はやれるだけ夢にチャレンジするとき。
あと、生きてゆくのに必ず必要なもの、つまりコミュニケーションプラットフォームの英語とピラミッドの考え方だけは身に付けなさい。

北風と太陽作戦

朝ふとんからやっと出てコタツにもぐっても、こんどはコタツが強になっているため、だんだん暑くなって目がさめる。コタツを出て支度をはじめる。
これをマリアは「北風と太陽作戦」と呼んでいる。
君たちにとっても納得のいくものだろう。うるさく耳元で騒がれて起こされるよりいい。
なぜこの方がいいと感じるのか。いろんなことに役立つと思うよ。

宿題出してほしいといって恥かいた

マリアが先生との面接のとき「もっと宿題を出してください」といったら「提出されていませんね」といわれたそうだ。
君たちの味方をしようと思っても、逆に何もいえなくなってしまうことがないように。みんな自分の責任を果たそう。宿題が多すぎるならそういえるのだけど。まったく。

Saturday, January 06, 2007

苦手な先輩

何年かたって話してみると、なぜこの人が昔はあんなに苦手だったんだろうと思った。苦手だった先輩は自分の思い込みだった。
なぜこの思い込みから開放されたのか。理由は自分が得意な分野を持ったから。同じ土俵だけで勝負していたらずっと苦手なままかもしれないけど、広い社会に出て、違う土俵に得意なことを伸ばせていったから。そしてそのことに、久しぶりに会った先輩が敬意を払ってくれたから。
お父さんたちは君たちに、ただ中途半端な励ましの言葉をかけているんじゃない。君たちの未来が見えるんだ。

兄弟で敵討ち

いじめに対抗するのに一番言い方法じゃないかとシスターが言ってた。弟がいじめられたら兄が助ける。その逆もあり。
兄弟げんかしていても、いざというときにこうできればいい。
問題は、今は兄と弟が同じ場(学校)で勉強していない。

過去を消したい

過去は消せない。時がたてば忘れることはある。
やりなおしたい。いつでも始められる。過去を消さなくても始められる。
新築の家も、そのままにしていたってほこりは積もる。暮らしていて君が動いていればなおさらだ。これは誰にも止められない。考えても仕方のないことだ。真実は「積もったらそのときに掃除をすればいい」ということだ。
気持ちを切り替えるには自信を持てる場を作ることがいい。人と違う場がいい。失敗した場所から離れて、さっさと新しい場所で才能を発揮すればいい。もちろんいたいならいてもいい。君のメインの、心の居場所を替えればいいだけだ。
教室とか、国とか、地理的な場所はいまやあまり重要ではない。もっとグローバルに。その場所に入るプラットフォームは英語であり、ピラミッドの考え方であり、コンピューターを使い倒すことだと思う。そのプラットフォームの上で、君の感性が多くの共感を呼ぶ。
共感を呼んだら、自分に対する責任、社会に対する責任が生まれる。つまり、約束を守ること。裏切らないこと。人に迷惑をかけないこと。自分で注意深く、自分の人生を切り開いてゆくこと。そうすればかならず自信を持てる場ができる。
おとうさんはそう思うよ。

Thursday, January 04, 2007

お金に負けない

ルカが今年書いた言葉。
お金がなくても自由に生きていける人が一番強い。
だけどお父さんが思うことは、買い物よりも授業料を毎月払う、つまり支払いの約束を守るとか、家族の未来のためにお金がいるという場合がほとんどだけどね。
誘惑に負けずに、未来の自分の自由を守るためにも、お金の使い方に気をつけよう。

すごい大掃除

年末の会社の大掃除、家の大掃除、マンションの掃除、和室の掃除。
1回の掃除でごみ袋15-30個出た。でもまだ物があふれている。