お父さんからの伝言

夕食の食卓を囲んで、おとうさんが家族にするような話を書き残してゆくブログ。 家族の歴史。

Tuesday, January 26, 2010

雪原の足跡

冬の北海道。列車に乗ると車窓には雪原が広がり、その中を横切る小さな足跡を見つける。うさぎだったり、きつねだったり、鹿だったり。真っ白な雪原を一直線に横切る足跡。
果てしない広がりの中に飛び込んでいって、一歩一歩足跡を残して進んでいったのだろう。
厳しい自然、変わる天候。風が粉雪を舞い上げ、降り出した雪は足跡を消してゆく。
それでもまた新しい足跡が新雪の上に出来ている。

なんだかクララを思い出す。

Friday, January 22, 2010

いい顔

ヨセフも背筋が伸びて姿勢がいいとほめられたそうだ。よく気が出ているとも言われたらしい。
クララと一緒。

Tuesday, January 19, 2010

お父さんからの通信教育

自分で何とかしなければ、なんともならない場に放り込まれる、または自ら入って行く。結果自分でリスクをとり、考えて行動するようになる。
またそんな中で、家族として伝えられる知恵の通信教育がこのブログなんだ。

飛び込んでゆくのは「旅」または「丁稚奉公」。
それプラス新しい形の、通信教育の価値を見直す時代かな。

Sunday, January 17, 2010

ことわざ

賢者は手にいらないものを望んだりしない。
A wise man cares not for what he cannot have.

賢者は考えを変えるが、愚者は決して変えない。
A wise man changes his mind, a fool never.

愚者が家を建て、賢者がそれを買う。
Fools build houses, and wise men buy them.

ほめ言葉は賢者をより賢くし、愚者をよりおろかにする。
Praise makes good men better, and bad men worse.

共感を呼ぶ生き方

結果的に共感を呼ぶ生き方が出来ればいいな。

ホントは雑用が多いんだよ

中小企業の社長って雑用が多い。
だけど整理していけば、いかに大切なことに時間をかけていなかったかわかる。
今はぷらぷらしているようだけど、大切なことを見分けて、それに時間をかけている。
会社を引き継いだときには、見えなかったこと。

教授は終着駅、教わるなら現役の講師がいい

お父さんの知り合いのコンサルタントさんが言っていた。
「大学の教授はキャリアの終着駅なんですよ。現役のコンサルタントはきつい仕事。答えの無い世界。
最新の事情をそのつど調べて、毎回違うお客様の事情に合わせて期限内に提案を考える。成果が出るか、お客様に判定される。だから体がきつくなってきたら、大学教授の就職口を探すんです。」

大学に入ると教授の研究の自主性は守られている。ときどき論文を発表すればいい。中には古い知識を繰り返し教えるだけの先生もいる。成果が出るか、毎回お客様に判定されるビジネスの世界から考えるとのんびりできる。だからコンサルタントさんのキャリアの終着駅は大学教授。

もちろんすばらしい研究をして、人を育てるのもうまい教授だっている。だからといって講師がだめということではない。どうだい、本当に実力をつけようと思うなら、現役(社会で働いている)の講師のほうがいいという意味がわかるだろ。今の時代に直結している人。勉強する意味は、即戦力につながる技術を身につけるということだから。
日進月歩の技術だったら特に感じるんだけど、博物館のように過去の人をたくさん集めた大学ブランドには惑わされるなよ。

ホンダの異文化ショックと「なんだ、できるんだ」の組み合わせ

強烈な憧れと
「なんだ、やってみれば俺でもできる」
この組み合わせが大切。

1代飛んで受け継ぐ苦労

理解して消化して、再構築する苦労だけではない。
雑用が多いはず。

同じ時期に出てくる

銀行、ITの巨大会社、傑出した人物などなど。なぜかある特定の時期にわっと出てくる。

自分じゃいつでもできると思っているんだけど

ダイエットについて。事実はいつでも出来ていない。

Saturday, January 16, 2010

励まし無用

うつの人に、言葉をかけるときに気をつけること。
励ましたほうがいいときなのか、いけないのか。

みんなと逆方向の方程式

当時花形の一流大学建築学科を出て、一流のゼネコンに就職した人は、会社が傾いてリストラされた。
当時三流大学の林学科を出て、当時出来たばかりで、海のものとも山のものともつかない外資系のソフト会社に入った人は、社長になった。

当時の憧れは30年後の斜陽産業。
JALも倒産とはね。

ずるい方法での比較

省エネを達成しようと、前年比10%燃料削減という目標を掲げたけど、不況が来て工場の残業が減り、何も努力しないで10%燃料削減になった。
売り上げ15%アップのノルマをのせられたけど、やめた人のかわりに大企業のテリトリーを受け持つことになったら、何も努力しないで15%売り上げがアップになった。

前提条件の正規化が必要。

場貸しの発想

前提条件を確認して変えてみると、何も自分で全部作らなくてもいい。
場を貸して、そこで生まれたものをプロデュースすればいい。
作って売り込むのでなく、来てもらって生んでもらう。

残ったコップの水はどっち?

こんな点しか取れなかったの?もっとやれるのに。
こんなに点が取れたの?よかったね。
なんでやらなかったの?やるのが当たり前なのに。
あんたもわかってきたな。
コップの水はこれしか残ってないよ。
コップに水がこんなに残っているよ。

絶対量を見る視点2つ。
加えて、変化量を見る視点はさらに大切。プロはこれに着目する。

この変化はすごいね。点は低いけど、30%も伸びた。連続して2回も伸びた。

職がますます減るIT時代

希望の職に就けたら幸せな時代。だってIT時代。いままで人がやっていたことで、コンピューターやインターネットに代わっていった。経理処理も5人必要だったのが3人、さらには海外にアウトソーシングして1人で済む。工場もオートメーション化や海外生産、アウトソーシングで求人は激減。

一方海外に工場を移転した日本の会社は、工場運営できるスキルのある人が足りない。海外でじっくり腰をすえてやっていこうという、腹の据わった人材が足りない。指示待ちではなく、新しい時代の技術で、自ら新しいビジネスを開発してゆこうという人材が足りない。海外の会社とも提携交渉を進めてゆくような人材が求められている。

一見農業をしている人もいるし、看護師さんもいる。床屋さんをしている人もいれば、建築現場で左官職人をしている人もいる。何も変わっていないように見える。でも、君たちの言う就職活動とはサラリーマンだよね。大企業の求人は大きく変わっている。中小企業も条件は二極化している。

大学や就職先を世間体やブランドで選んで、足りなくて求められている人材になれるの?
いい就職先にもぐりこむという発想よりも、就活は自分の価値とのギブアンドテイクだと思えばいい。クララの毎回行われるミュージカルのオーディションとなんら変わらない。
即戦力にならず経験の少なさで不利な学生でも、新しい技術と、海外に飛び込むリスクをとる姿勢と、まわりを巻き込んで何か無から形のあるものを作ろうとするリーダーシップさえあれば、価値として売り込めるよ。
それは偏差値を見て、ブランド大学を選ぶことで得られるものかな?社会から求められていることではなく、教授のやりたいことを教える大学が多いという現実。考えてごらん。

面接や宿題がきっかけ

宿題を自分で調べるのも良し悪し。インターネットで出てきたものを写すだけ。かえって無批判、記憶にも残らない。だからお父さんが代わりにインターネットなどに出ている一般的な視点以外の答えを書いてやる。標準的な答えと違う。だから確認が必要。調べたつもりで丸写しより、真偽を疑う心がより頭を使うことになる。

お父さんの模擬面接は、社会人の面接のノウハウで行う。学校の入試用あんちょこにあるハウツーではない。社会ではどんな人が必要とされているか。それは学校で必要とされている生徒の、その先の姿。だから説得力があるはずだ。

複雑な味わい、わかるかい?

ファッションのちょっとした差や映画の深さだけではなく、クラシック音楽、伝統工芸品、日本食、日本酒など、複雑な味わいのあるものの違いを味わうことができるか?
インスタント、ファーストフード的なものだけではなく。

ポイントカードがなぜ多い

宝塚だったら来てくれるファンが何人くらいいるか、その中で何度も来てくれる熱烈なファンは何人くらいか。ファンの会員取り込みも行われているから、数字もつかんでいるだろう。

ところが、こんなことは冷蔵庫を作っているメーカーではわからない。売り先は電気屋さんだったり、商社だから。実際に使う顧客の顔が見えない。
メーカーだけではなく、売っている電気屋さんも同じ。
だからポイントカード。またはダイレクトの通販。
どんな人にどんな製品が魅力的に映るのかがわかるから。

どんな人を対象に、どんな価値を提供するか。こまかく想定して製品を作る。大きなくくりじゃアピールできないのだ。たとえば一人暮らしの女子大生のための洗濯機を、「静かさ」と「サイズ」と「デザイン」+「ウールも混ぜて洗える(たとえば)」が決め手でアピールするなどなど。より深く考える。
直接顧客とつながることが、ポイントを払っても大切なことなのだ。

感謝してもらってない、ほめてもらってない

「感謝の反対はあたりまえ」
「愛の反対は無視」
以前こんなことを聞いてブログにも書いたけど、自分の都合優先で見えていない人の感情ってある。

たいてい親子喧嘩のきっかけは、「早く寝なさい」と忠告しておいたにもかかわらず寝坊などの結果。「ほらみなさい、あれほど言ったのに」に反発。
「自分の都合でやろうと思っていたことが出来なかった」→「約束を破った」→「非難を受けるんだったらどうでもいい、どうせやりたくてやったんじゃない。」→口論
「社会では当たり前のこと」「今は周りを見ても違う」
「約束は守る」「宿題を約束した覚えはない」
「単位取れないよ」「別にいい」
積み重なると「感謝してもらってない、ほめてもらってない」へ。
でもお互い愛情がベースには変わりない。親は挫折するのが心配で忠告するし、子どもは実は人に迷惑をかける話ではなく、自分の生き方の効率で非難されるのがいや。

この勝負、親の負け。親が勝つときは、親も「どうでもいい、出て行け」と言い渡すとき。でも結局親の仕事は子どもの自立を助けること。結果みためは同じ。

離れるしかないかな。
お父さんの提案は「アフリカへ行け」。
約束を守ることが一番と言う社会ではない。正確に運行される電車も走っていない。だから寝坊もOK。
もうひとつの代案は「北欧へ行け」。
能力を引き出す教育。まったくの甘えもない関係でリセットされれば、伸びる可能性も大だろう。

プラダを着た悪魔

「プラダを着た悪魔」では、「認められたいから」「世界中の女の子が憧れている職場だから」「ここでがんばればどこの編集者にも雇ってもらえる実力がつくから」という職場の雰囲気だけで、主人公の新人秘書はがんばりつづける。だけどトップもわがまま、所詮は人のせいにされるだけ。たとえばパリ行き人選に落ちた人への通達も、自分で説明するのではなく主人公にやらせる。同僚の恨みは悪魔へではなく、仲間を売ったということで同僚へ向けさせる。「仕方がないことなの」という言い訳の言葉が、ますます悪魔への忠誠を、主人公自身で深めてしまう。

最後に主人公は魂を売るのをやめて職場を去った。悪魔は「ふん」ってなもんで、また募集、そして文句を言って切り捨てる。
悪魔が生き残れるのは、自分に忠誠を尽くす才能のあるものを見抜き、とらえてはなさないから。利用する天才っているね。まじめで、うつになりやすい人が抜けられないタイプの人かな。まじめな人は「自分はきちっと約束を守りたい」「迷惑をかけたくない」って考えるから自分に縛られる。悪魔はそこにつけこむ。
とらわれない目を持つ人、またはいい加減な人はさっさとやめて自分を苦しめない。つまり前提条件がおかしいと気がつくわけ。
またこの映画では主人公が潰されたのではなく、「(人生を)学んだ」と笑顔で決別したのがよかった。

政治家と秘書の話も、きっとおんなじなんだろう。怪しい宗教団体や、やくざと情婦の関係も。軍国主義時代の日本もかな。へたすれば体育会や勉強を詰め込む塾や学校にもその要素が。みんなカリスマが悪魔になってる。
閉鎖的で、たくさんの目でのチェックや意見が聞こえない状況。
効率は上がるので惑わされるが、それより大切な理念とか方向性ということを忘れてしまう。「儲けるためには何をしてもかまわない」という主義の会社と一緒。

飲食店で芸人が暴れて警察沙汰になったニュースの解説者の話。
「もしも飲食店がやくざ系の店だったら、警察に通報せず、所属する芸能プロダクションに直接話を持っていくだろう。」
ややこしい人は裏で1対1の交渉に持ち込む。周りに迷惑を広げていいのか、あんたにとって少しでも得になる話だよと。そして食いついて離さない。
覚せい剤のようなもんだ。最初の迷いが命取り。
君たちも覚えておくといいよ。

母親の無償の愛

「何かしてもらわなくてもいい、立派に成長する姿を楽しみにしているから。」
これだけが母親の子どもへの無償の愛の原動力。
立派に成長するのと逆効果ならやらないだろうし、それに気がつかなければ「なんか変」ってストレスを生むだけだね。
「母親は食事を作るべき存在。やるのが当たり前」でやっているのだろうか。

Friday, January 15, 2010

物の無い不自由を楽しむ

お父さんがアフリカにいたときは、最初白いトイレットペーパーが無いのが気にかかった。けれどこれはじきに慣れた。日記をつけるノートの紙の、白くないことのほうがよっぽど大きな抵抗感があった。
しょうゆもさしみもないし、小麦粉の無い時期も長かった。水も週末にちょろちょろとしか出なかったけどね。バスタブにためた水で料理をするのも、少し抵抗があったかな。

クララのニューヨーク生活は物が無いのが当たり前のようだね。経済的な理由で。特に不自由もしていないようだ。どうせお金使うんだったら、ミュージカルを見に行ったほうがいいよね。
ヨセフの奥会津生活もコンビニまで車で30分だから。いろいろ無いのが当たり前。おやつは野菜。大げさでもない。

物のあふれる現代において、君たちは物の無いのが当たり前の時間を過ごしている。 特に我慢をしなくても楽しいし、やっていけることを体験するのはいいでしょ。

話べたは忘れている

人と話をするとき、必ず答える前提条件とその許容範囲(同じ土俵とルールに立っているか)を見極めないといけない。
「常識の範囲」で前提条件を推測する癖がついた日本人は、逆に前提条件が違っていることに気がつかないで、いやな思いをすることがある。
お母さんにかゆいところまで先回りしてやってもらうと、前提条件の確認が必要という会話の基本に気がつかない。
にこにこして、はいはいと答えるよりも、どの範囲の答えを求めているのか考えて確認しよう。とくに中学生や高校生レベルの仲間の会話はそれがない。キレたり、いじめも起こるわけだ。

語彙が少ないのではない。立ってる土俵を確認してないのだ。

Thursday, January 14, 2010

原因の特定

仕事をするようになると、「なぜだろう」ということに費やす時間が多くなる。
「どうやったら理由がわかるだろうか」
「どうしたら解決するだろうか」
「どうやったらより喜んでもらえるだろうか」
もしそういう時間があまりないとしたら、目をつぶっているばかりで、仕事していないんじゃないの?

学校でそういう経験がないと、それは時間の無駄になるよ。君たちがよく言ってる「意味ない」ということ。

たくさん持つこと・たくさん生かすこと

売れないものをたくさん持つよりも、少しのものをたくさん生かせたほうがいい。
大きなつづらでへたばるよりも、小さなつづらで快適なほうがいい。
活用できない、もてあましてしまうものや機能をたくさん持つよりも、少しのものを古くても安くても、たくさん使いきれるほうがいい。

Wednesday, January 13, 2010

逃げとおしたドッジボール

小学校のとき、公園で中学生も混ざってドッチボール。
お父さんは球技が得意ではなかった。
だから逃げる役。
その時逃げとおしたことは自信になったのか、今でもその光景を覚えている。
だけどあとでわかったけど、攻撃するより逃げとおすほうが大変なストレス。 実際そのときは楽しめなかった。
逃げないほうがよっぽど楽。

創る習慣・消費する習慣

拡張プロセスと平衡プロセスのようなもの。

心の居場所

ふと感じることがある。
どこにいても、その場所に心あらず。
どこが君の心の居場所か。

ど田舎の今の様子を知る方法はブログ

ライブカメラのようなブログって面白い。

偶然とエントロピー

片付いた状態はエントロピーが高い状態。
散らかった状態はエントロピーが低い状態。
エントロピーは高い状態から低い状態に移ろうとする。これがエントロピーの法則。
整理されたものはばらばらになるのが自然の法則。
エネルギーの高い状態から低い状態へ移ろうとするわけだ。
美しいものはエネルギーの高い状態。
いつでも使える整理された状態を維持するのは、エネルギーの要る仕事。

DNAは正確にコピーされる前提なんだけど、偶然ミスが起こる。
これががんになるそうだ。
だんだんエラーが積み重なって、活動を停止する。
偶然整理されたりしない。
偶然は必然。

バグはゼロにならない

毎回100点テストでとる人はありえないように、ソフトのバグはゼロにはならない。
完全なものを売っているというのはありえない。
だから君が完全でなくてもいいわけだ。
より質を上げ、価値をあげてゆけばいい。
時間をかけてしつこく。

必ずまわりが変わるという前提

人はまわりがいつもいっしょで、変わらないものだと考えがち。
君はそれに対して、必ずまわりが変わってゆくという前提で物事に当たれるか。
まわりの状況は、君が望まなくても変わるし、望んだように変わることもある。
どうせなら自分から変える道もある。

クララ セレクション

クララがお父さんのブログで気に入ったものを弟たち用にセレクト、メールで配信してくれることになった。
選ぶのも頭使うね。
お父さんはうれしい。

仕事が大変か、勉強と部活が大変か

なれた繰り返しのことは大変じゃない。いくらまわりで「体がきつそうだな」「むずかしそうだな」と思っても。なれたことはその人にとって実は楽ちん。「大変そう」なだけ。

プレゼントは人を鍛える

誕生会は人を鍛える。
贈る人のことを考えてプレゼントを探し、選び、カードを作る。
仕事も同じだから。
相手の顔を浮かべず、ただこなす仕事は人生の浪費。
クララ、ヨセフ、ルカ。
勉強をする暇があったら、プレゼントを考えよ。

スパイの現実

昔ゾルゲ事件というスパイの事件があった。
007のような、盗聴やITやスリリングなことをやっていたかというとそうではなかったそうだ。
図書館に行って調べたとのこと。
スパイの現実は地味。仕事だからね。
華麗なイメージの仕事は、実は地味。

「ふーん」から喜ばれるへ

形になっていないと「ふーん」
似たような形のものがあると「ふーん」
でも形になって、使ってみてしっくりくると喜ばれる。
どの道そこまでは「ふーん」だ。

勝利も栄光も達成感もみんな同じ。
「ふーん」が前に来るのは当たり前。
「ふーん」があれば次が楽しみ。

逆に最初に「ふーん」が無いときは気をつけよう。

Tuesday, January 12, 2010

動きの中の安定

スキーのように、止まっているような微妙な動きであっても、猛スピードで移動する感じ。
幸せな生き方は動きの中に安定があるようなものではないか。
自分がじっとして安全なところにいるつもりでも、まわりが変わってしまうのが今の世の中。
それだったら動きの中の安定のほうがいい。

人口減が問題じゃない

高齢化社会で社会の活力が無く、衰えてゆく日本という論調。
人口減を嘆くというよりも、リスクにチャレンジする気概をどう育てるかが問題。
ライフスタイルの問題かな。
安全に安定志向で、課題をこなすだけ。新天地に目を向けず、競争と管理の発想から抜けられない。
どんな経験をしてゆくことが気概を育てるかに注意を向ける。

出来事から書く

ブログを書いていて「なんだかえらそうだな」と自分の文章を読み返すとき、出来事を書いていない場合が多い。なぜそれを書いたのか、だいたいきっかけになった出来事がある。

そう生まれてくる

兄弟でもいろいろ違うように、授かった子供たちはそう産まれてくるのだろう。
だから同じ育て方じゃだめなわけだ。

Monday, January 11, 2010

大きな感謝と小さな感謝

望むものをかなえてくれた人には感謝する。
特に望んでいなくて将来に大切なことを教えてくれる人には、今は感謝の気持ちが沸かない。
自分で出来たり、誰でも出来ることをしてもらっても、小さな感謝の気持ち。
その人でなくてはできなくて、今でなくては困ることをしてもらうと、大きな感謝の気持ち。
やってもらうのが当たり前と思っていると、あまり感謝の気持ちは沸かない。
やろうと思えば自分で出来ると思っていると、あまり感謝の気持ちは沸かない。
物語のように自分でゼロからスタートしたいのに、やってもらうと「余計なことをしてくれるな」と 思ってしまう。感謝の気持ちは沸かない。出来る出来ないは別として、かえって機会を奪われたと感じる。

どうせなら長い時間かかって大きなものを得て、大きな感謝をするほうがいい。

「その人」を通して参加する

例えばマザーテレサが近くにいたら、「何かできることはありますか」と聞いたり、声をかけるのが恥ずかしかったらそっと献金したりするだろう。間近に活動を見ていたら、見て見ぬ振りをするのも気が引ける。ただし、その時代のまわりの雰囲気や習慣に影響されるのが凡人。

「その人」を通して参加する。
つまりサポーターだ。投資家もいれば慈善家もいる。ボランティアもいれば、製品を買うことで参加する人もいる。エコなんかそうだ。

いろいろなしがらみが増えて、出来ない理由をいろいろ並べる大人。どうせ一度の人生も終盤にかかってきているのに、まだしがらみを整理できていない。
ただししがらみのない青年たちも、何も自分で考えていなかったり、行動していないのは同じかな。

せめてサポーターになりたい。できれば世の中に出す製品を通じて、「その人」になれれば、たった一度の人生も満足かな。

Sunday, January 10, 2010

今しかできないこと

その因縁、その年齢、その環境で、今しかできないことをやるといい。
さらにはそれが、憧れに通じるものならなおいい。
そしてそれが、自分の価値を大きく成長させるものなら理想的だ。
おじいさんおばあさんになって長い人生を振り返ったとき、それが語れる経験なら間違いない。

スローダウン

遠距離恋愛は冬眠のようなもんだ。お互いの成長をゆっくり見守る。おいていかれると思ったらあせるだけだ。愚痴ることもしない、試すようなこともしないで過ごす。しかたがない、スローダウン。

「悪い時がすぎれば、よい時は必ず来る。
おしなべて、事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。
あせらずあわてず、静かに時の来るのを待つ。」

しおりに書いてあった松下幸之助さんの言葉のように。

晴れ時々嵐

かつてはときどき洪水が大地を潤すことで、山の上のミネラルが追加されて豊かな土地にリセットされていた。今は堤防を作ったことで洪水はなくなったが、肥料を追加しなければいけなくなった。
かつては車もなく、走ったり力仕事をしたりで汗をかき、血管を大量の血が流れて老廃物を押し流した。今は楽になったけど、体から老廃物を出すのに薬を飲んだり、ジムに通ったりしなければいけなくなった。

便利になればなるほど、年をとればとるほど、意識して血液がどくどく流れるような嵐の時間も必要だな。
小さな被害(めんどう)を避けるため、リセットする間隔が伸びれば伸びるほど被害も大きくなりそう。

監督、絶賛

小学生サッカーで、低学年のいつもは控えしかやったことのない子が、試合中に監督から絶賛されたことがあった。そのプレイとはバックパス。
小学生低学年だと、だれもがボールに近寄っていって、相手のゴール方向へやたら蹴っている。いつも自分がボールを持っていたい。漫画のヒーローのように。
そんな状況の中、途中出場したその子のところへボールは転がってきた。いつものように相手も見方も、みんなその子めがけて走ってくる。たちまち人の塊ができる。そのとき、その子はクルリと相手ゴールに背を向け、後ろにいた味方にバックパス。「おおっ」というどよめきがベンチからもれた。

たったこれだけの出来事だった。
試合の結果は覚えていないが、試合後のミーティングで監督はその子のバックパスをほめていた。
多摩川の河川敷の、サッカーパンツがやたら大きく見える子供たちの光景。
その子はきっとこの小さな出来事を、ずっと覚えているんだろうね。


魅力ある人

【物知り】:自分では知らない解決法を知っている人。パソコンでトラブルが起きたときに解決してくれる。
【ユーモアがある】:自分ではできない場を明るくする人。視点の切り替え、頭いいね。
【確実に実行してくれる】:自分ではなかなか続けられない、頼んだことをかならず期限を守ってやってくれる人。いろいろやることもあるだろうにね。
【夢を語る】:自分では思ってもみなかったような、広い世界での大きな夢を実現しようと努力している人。自分勝手でない夢でなければ感銘を受けないけどね。
【かわいい、きれい】:自分ではなれない、いるだけで場が明るくなる人。ただし、しゃべってもがっかりしない人。
【見えないところでも努力をする】:自分ではなかなか続けられない、時が来るのを待つように、地味な努力を重ねる人。強い意志。いつのまにかサポーターになって花開かせてあげたいと思う。
【柔軟さ】:自分ではなかなか切り替えられない、強い意志と真実に対して柔軟な考え方を同時に持つ人。明治維新の人物のようだ。
【気配り】:自分では気がつかない、常に相手の人の立場に立てる人。利害関係なしで行動できる。
【困ってる人を見ると行動する】:自分ではなれない、困っている人を見るとすぐその中に身をおいて行動する人。 自分の都合を2の次にして、愛で動いているような人。自分も生きなければいけないので他の人からしてもらうこともあるけど、こういう人は心から感謝してくれるんだ。
【リスクをとる勇気】:自分ではできないチャレンジをする人。強い相手に立ち向かったり、その場の空気にもかかわらず正論を発言したり、町や電車の中で困っている人に一声かけることもなかなかできない。
【構想力、センスがある】:自分では見えない世界が見える人。いいなあ。
【とびぬけた技能】:自分ではできない、サッカーやダンス、映画などですごい技や表現力を発揮する人。まいりました。
【問題を整理する】:自分ではできない、筋道を整理して会議やもめごとをまとめるリーダーシップのある人。そうか、そういうことか。
【解決法を編み出す】:自分では見えない道しるべを見つけ、知識の多さではでなく、物事の真理を捕らえる人。その手があったか。

すべてを持ち合わせることはできないだろう。ある人にとっては魅力ではないかもしれない。それでいいはずだ。
たぶん自分の憧れることとか、持っていないモノを持っている人を「魅力ある人」と感じる。もし自分が持っていれば、ある人にとってそれは私の魅力として写るだろう。
憧れるということは、少し自分もその道を進んでいることであって、開拓中の自分の魅力とも言える。
魅力をしつこく磨いてゆこう。

英語コンプレックス

いろんな国の人が集まる中で、自分の言いたいことを自由に表現できない。ほかの人は楽しそうに話をしているのに。
疎外感、あせり。こんなときに英語コンプレックスが頭をもたげる。
そして考える。日本語はほかの国の言葉と大きく違うから、なかなか英語を習得できないんだと。

質問1
言いたいことは相手にとって重要な興味のあることか
質問2
言いたいことは要するに一言で言えるか、それに続く「なぜならば・・」の説明項目の順序を整理してあるか
質問3
言いたいことは要求なのか、問い合わせなのか、賛同の意思表示なのか、意見なのか
質問4
相手と条件の確認ができて、同じ土俵に立っているか
質問5
創造して表現したものは、会話でもリーダーシップをとるということに気づいているか
質問6
何のために自由に話せるようになりたいのか、それにはほかの方法やもっと先にやらなければならないことがあるのではないか。
質問7
日本語が特別なら、なせ日本のアニメが世界中で受けているのか
質問8
言葉以外の価値ある表現者として仲間に入っていけないか
質問9
いつも仲良しでいなければいけないのか
質問10
価値や魅力は最初の会話だけで生まれるのか

3つの法則を全部に当てはめちゃった

ライブトークで聞いたある文筆家の告白。
3つのキーワードを使って、すべてのことを説明するのがその人のスタイルだった。
わかりやすいから売れっ子だった。
だけどある日、いやになって書くのをやめたそうだ。

なんでもかんでも3つのキーワードでかけてしまう。
きっと無理のあるこじつけも生まれたんだろう。
でも売れっ子で勢いがある人が書くと、こじつけでも真実になってしまう。
自分の見つけた3つのキーワードに、見つけた自分が縛られる。
それがいやになったのだろう。

つねに条件をゼロベースで考える。

Monday, January 04, 2010

すぐエネルギーに変換できる

高い土地をいくら持っていても、売れなければ価値がないのと同じ。
高い株を持っていても、買い手がいなければ価値がないのと同じ。
お金をいくら持っていても、インディオのおばちゃんがコーラを売ってくれなければ価値がないのと同じ。
美人の彼女を持っていても、一緒にいてふたりとも生き生きとするような人でなければ価値がないのと同じ。

必要なときに、すぐにエネルギーに変換できるものには価値がある。

わが意を得たり

「十人十色 千人千色。自分達の思ってる常識と、全く違う常識を持った人たちに出会うこと。そすると、今までの考え方ががらっとかわる。^^ というより、自分でしっかり考えるようになる。と思いまーす。
可愛い子には旅をさせよう♪ 」

ニューヨークのクララの感想。わが意を得たり。
自分でしっかり考えるということは、自分の価値観を確立すること。自分自身の価値を意識すること。目的を設定すること。自分に質問をすること。筋道だてて考えること。
クララもお父さんと同じように旅で学んだなんて、うれしいねえ。世界中のプロを目指す人たちが集まる場にいるから、よくわかるんだろうな。
同質の中では気がつかない、芽が出ないことってあるね。その点アメリカは、異端の力で新しいものを創出する。そういう場を作るのがうまい。
旅の刺激は人を作る。だよね。