監督、絶賛
小学生サッカーで、低学年のいつもは控えしかやったことのない子が、試合中に監督から絶賛されたことがあった。そのプレイとはバックパス。
小学生低学年だと、だれもがボールに近寄っていって、相手のゴール方向へやたら蹴っている。いつも自分がボールを持っていたい。漫画のヒーローのように。
そんな状況の中、途中出場したその子のところへボールは転がってきた。いつものように相手も見方も、みんなその子めがけて走ってくる。たちまち人の塊ができる。そのとき、その子はクルリと相手ゴールに背を向け、後ろにいた味方にバックパス。「おおっ」というどよめきがベンチからもれた。
たったこれだけの出来事だった。
試合の結果は覚えていないが、試合後のミーティングで監督はその子のバックパスをほめていた。
多摩川の河川敷の、サッカーパンツがやたら大きく見える子供たちの光景。
その子はきっとこの小さな出来事を、ずっと覚えているんだろうね。
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