お父さんからの伝言

夕食の食卓を囲んで、おとうさんが家族にするような話を書き残してゆくブログ。 家族の歴史。

Wednesday, August 30, 2006

ネーミングは大切

複雑なソフトの設計をしていて思うことは、わかりやす名前を付けることがとても大切なこと。その名前でイメージが正しく湧くもの。
「はじめに言葉ありき」とはよく言ったものだなあ。
いい言葉を使うということは、いいイメージを与えるということ。

KJ法でいろいろな事柄をひとくくりにして、それをあらわす見出しをつけるのが重要なんだ。「要するに一言でいえばこういうこと」というもので、新聞の小見出しはそのお手本。そう習った。

「要するにこういうこと」という小見出しを、常に考えることをお奨めするよ。

Tuesday, August 29, 2006

お父さんが考える価値

ルカへ。
お父さんが考える価値の高い順。

【レベル5】
30分集中(少なくとも15分以上)短い時間だが、これを毎日続けるという態度
【レベル4】
計画をして、そのメニューを確実にこなす態度。計画は無理をせず、自分の実力の(君がやれると思う範囲)半分でよし。
【レベル3】
リフティングなど記録を更新(新記録を出す)。これは運もある。
【レベル2】
たまっていたものを一気にやってしまう。これも要点を抑える力。集中力と考えるが、かならず毎回うまくいくとは思っていない。

これらの基準に照らし合わせて、お小遣いの値段を決めてゆくから。
お父さんやお母さんの大切な仕事のひとつは、価値観、価値の基準を示すこと。君たちはそれで考えることができる。このブログは、おとうさんの価値基準の解説だ。

インテリアの本

インテリアの本を沢山買ってきて、部屋に置いてみよう。あこがれたら、部屋をきれいにするかなあ。それとも、お金が無いのに家具を買いたいと駄々をこねたり、買わないから部屋が汚いんだという考え方になるかなあ。
もっと友達に、家へきてもらうのがいいのか。

たむろしている子たち

お父さんの会社の倉庫だったところ、今駐車場にしているよね。そこで昨日の朝、中学生か高校生の子たちがたむろしていた。缶コーヒーでも飲みながら、おしゃべりしているように見えたので大目に見た。だが、あとで行って見ると、たばこやお菓子の袋が散乱していて、ひどいことに漫画本にたばこを押し付け、くすぶらせていた。火事になることもある。
人気の無いところで集まると、行動はエスカレートするなあ。
空き地で遊んだドラえもんのような心と、ごみを散らかし、火をつけておいて平気な集団心理とを一緒には出来ない。
気がつかないうちにごみを部屋にポイポイ捨てているルカ、ティッシュをまるめてほおっていたヨセフ。台所で割り箸に火をつけている君。気をつけろよ。

部屋の片づけをしていないのは、君の心地よい居場所じゃないからか。パソコンのところはきれいにしているよね。そこは君の大切な居場所。きれいにしていない、散らかしても平気なところは、君の好きな居場所じゃないってことだろ。
この家もみんな、自分の居場所じゃないって思っているんだろうか・・・

Monday, August 28, 2006

資金繰り

お父さんは商売しているから、資金繰りを考えなきゃいけない。これはお金について、だいぶ前に行ったことの結果が後になって出てくることなので、時限爆弾のようなものなんだ。いつもきちっとしてないと、すぐ後が大変になる怖いものだ。

これを考える前に、いかに安定して物が売れるかを仕掛けていかなければいけない。いつもずっと先のことを考えてる。今やったことは、後々になって出てくる。今やっとかないと、あとあと苦しむ。
今苦しむか、後々どうにもならなくて苦しむか。

学校がどうの、勉強がやりたくない・・といってることも、時限爆弾のように後の結果につながってくる。つまり、将来の自分の自由を狭めているとも言えるんだ。
ただし、とる手段はいろいろある。試すことはいろいろある。それを決めるのは本人。若いときはいつでも追いつける。気持ちがふらふらしないで集中すれば追いつける。その経験はかえって財産になる。家庭を持ったときに思い出しても、仕事をしたときに思い出しても、その経験をよかったなと思える。
年をとることは、制約が増えるということだ。

Sunday, August 27, 2006

兄弟

ヨセフへ。
兄弟は他人の始まり。仲のいい兄弟もいれば、仲違いしている兄弟もいる。おじいちゃんの兄弟も1枚岩とはいえない。身近なところにも別々で家業をしているなどの例があるくらいだから、世の中を見渡せば、遺産相続などでどろどろした争いをしている兄弟はいくらでもいる。
逆に血のつながっていない兄弟なのに、仲がいい人も身近に見かける。

親しき仲にも礼儀あり。お父さんたちは君たちをひとり立ちして自由な人間にするというのが役目だ。だから何の負い目も負わずにやっていける技術と、借金におぼれない用心深さと、チャレンジする勇気とを身に着けてほしいと思っている。もうひとつ大切なことだけど、親しき仲にも礼儀ありという気持ち。忘れないでくれ。そうしたらお互い何も負い目はない。

お兄ちゃんと呼んで育てたから弟から慕われるというものでもない。お兄ちゃんらしくしなさいと言われることでの窮屈さもあるだろう。うちはお兄ちゃんとも呼ばなかったし、らしくしなさいとも言ってこなかったね。
尊敬は努力と勇気がもたらすものだ。敬意は自分自身がチャレンジして、努力した経験から価値を理解できたときに払えるようになる
価値ある人になってくれ。

Saturday, August 26, 2006

英語はどうしたら話せる?

お父さんはいまだに自分でしゃべっている英語が、正しいのか正しくないのか、わからない。仮説みたいなもんだ。正しいだろうと思ってしゃべったり書いたりしている。唯一、相手からの返事が、お父さんの伝えたかったものにそった返事かどうかを見るしかない。正しいひとつの英語の答えってないだろう。言い回しは星の数ほどだ。

新規事業も同じ。出した製品が売れるかどうか。
野球も同じ。投げたボールがどう帰ってくるか。

みんな返ってきた反応を検証するしかない。これが世の中。これが家族。

お父さんに必要なこと

それは質問力だと思う。解説する力ではない。
なんでもできるお父さんは君たちを育てないだろう。
おかあさんも同じ。

クラブ活動も研究しなきゃ

中小企業では新製品開発しようと思っても、だれか技術のある人を雇えばすぐできちゃう・・とはいかない。同じ技術レベルの人が集まって、ああだこうだやっていくうちに価値のある創造的なものが形になってゆく。その旗振りをするお父さん自身が知らないと、第一歩が踏み出せないんだよね。だから自分で勉強するしかなかった。

社会に出てみて、「先輩に教えてもらう」、「教育を受けさせてもらってないからできない」、「だれか技術者を雇えばいい」と考えている人がいかに多いことか。みんな自分で切り開こうとはしないんだ。さきに誰かやっていないと、どこにも進めないの?新しいことって、出てこないの?
学校のクラブ活動もそうだろう。たいていは先輩のやってきた練習方法をそのまま繰り返すだけ。そういうものだと思って考えもしない。先輩になってもどうやったらいいかを真剣に考えていない。自分にその資格が無いと思っている。自分じゃない、先生がやるもんだと思っている。いいかわるいか、科学的かそれぞれの人にあっているかなんて検証しない。要するに自分で考えていない。
ヒントが足りなきゃ、本を読んで知恵を拝借していない。読むのも手軽にできるハウツー本。どこに本当に必要なことが書いてあるか、それを探すことがむずかしいところだよ。
いまはコーチのいるクラブが増えたけど、進歩が無いよね。
みんなが集まるクラブだけではない。孤独な一人一人の勉強も、与えられたものを教科書どおりに答えられる訓練じゃ寂しい。どんなことがやりたいことか、価値をもつことか。

今は雑誌や本でいろいろ技術やトレーニング方法も解説している。試合やステージや経営の本質は芸術だから、どんなやり方が正解というものはない。だけどトレーニングはもっと科学に近いだろうね。

本を読むようになったきっかけ

お父さんも小学校時代はあまり本を読むほうではなかった。中学時代も学校の宿題で月1冊の推薦図書を何とか読む程度。でもあまり印象に無いから、好きで読んでいたんじゃないね。大学になって読んだ本が増えた。1年で130冊くらい読んだ年もあったが、年間100冊くらい読んだ。
なんで急に読むようになったかというと、まず片道1時間の電車通学の時間があったから。
それから本を読むことにあこがれていた。自分で考えることのできる人にあこがれていた。きっとそんな人はよく本を読んで、いろんな人の考え方を吸収しているんだろうなと思ったから。
それに大学の授業は興味がもてなかった。授業に受身で出るより、自分で行動を起こして本を読むほうが、卒業して社会に出たときに価値があると思ったから。実は授業をサボった負い目があるから、言い訳で本を読んだようなものだね。
読む本で、小説は少なかった。心理学の本や自己啓発、旅をきっかけに民俗風習、現代新書が多かった。芋づる式に関連したテーマを読んでいった。本が本を呼ぶといった感じ。
おじいちゃんと会社をやるようになってからは、技術的ことを解説する本が多くなった。会計だったり、人事だったり、経済や社会情勢だったり、パソコンだったり。

最初は本を読んでも、どんなことが書いてあったかすぐ忘れちゃうんだよね。人に説明しようと思うと、忘れている自分に気がつく。付け焼刃はだめだね。どんどん人に話をして、自分の言葉で説明できるようになるようにしなきゃいけないと思う。その後だいぶたって発見したのだけれど、マイブックに印象に残ったことを書いて、自分の考えを展開することが役に立ったよ。
本を読んでいて、いいことかいてあるなあと思ったページは折って、あとでまたそこのページを読み直して線を引く。これはあとで役立った。でもしばらくぶりにその線を引いてあるところを読むと、忘れているんだよね。こんな大切なことを読んでいたのかって。

要するに、自分の言葉でいえることでないと、忘れてみについてないんだよね。体験で身についたことが、人の毎日では優先される。あとは、毎回ロジカルシンキングの考え方のルールに従って、自分で考えること。本は実は検証のために読むほうがいいと思った。

Thursday, August 24, 2006

集合で考える

コンピュータの重要な機能はデータベース。たくさんの情報の格納庫だ。これは引っ張り出して利用しないとムダ。利用するときに大切な考え方が集合。どういう塊に分けて考えるか。どういう条件で探すか。

もっともっと集合の絵を描きながら、「こういった場合はこう考える」とか「これはこの場合とこの場合に含まれる」などと考えるといい。
とても解決しそうにない問題も整理できる。
こころの中を集合の絵で書き出してごらん。

1週間待つ

クララもヨセフも覚えていてくれたね、おじいちゃんの言葉。
「買いたいものがあったときは1週間待つ」
1週間待って、それでもまだ買いたい物だったら買うということ。衝動買いが世の中多いということ。

お父さんも、どういう買い方しているかなあ。
本は衝動買いしていると思う。整理していて分かったことは、買った本の半分は全部読むけど、半分は読まないままになっていた。本は旅の出会いといっしょで、あとから探そうと思っても、なかなか書店に無いことが多いという印象がある。ベストセラー本や小説はほとんど買わないので、そう思ったんだろう。パソコンの実用書は側においとかないと、「あれどうすればよかったんだっけ」というときに困る。参照マニュアル代わりだ。
その他、最近はそうでもないけど外食は衝動買いかなあ。

ブログの趣旨から言えば、もっと分析できるようにお金の使い方をメモしておかなければね。

まずマイブック

お父さんの会社で最初にすることは、マイブックを開いて、今日やる必要のあることを書き出すこと。アメリカ式に言えばリスト作り。
終わったらチェックをして消しこむ。

KJ法という発想法が若いときに役に立った。いろんな情報を関連付けて考える訓練で。これもメモから始まる。
あとMG(マネジメントゲーム)という会計の考え方、本で言えば「人事屋が書いた経理の本」が役に立った。数字の理解の仕方で。
最近では新規事業経営計画の立て方が役に立った。価値のあることのとらえかた、プレゼンテーションでの構成など、人に共感をもってもらうということで。

ブログはそれらを全部使った作品に近い。マイブックを毎日見ていると、発想が木の枝のように伸びてゆく。少しずつ形を変えていく。それを書いたのがブログ。
でも、やっぱり始まりはマイブックに書き出すことからだ。

KJ法は「発想法」川喜多二郎・中公新書
MGは「人事屋が書いた経理の本」西順一郎
事業計画は「大前研一のアタッカーズビジネススクール」大前研一

Tuesday, August 22, 2006

想定外

家庭では想定外の出来事が多い。たとえばルカの携帯の料金。経験のない使われ方と料金請求だった。手に入れたいことと、払わなければいけない代償の高さ。大人は理解できても、こどもにはまだまだ想定外。
会社での想定外はお客さんがらみ。ライバルの動きや関係ないと思っていたところの世間の情勢もだ。

想定外の出来事をちゃんと認識して理解し、解決してゆくのが人生の醍醐味か。気力がいるよね。自分の好きな方向でないと、疲れていやになるだろうね。
家族に愛があると感じられる時は、立ち向かう気力をわかせてくれる。

夏休みゴール特別料金

ルカへ
お父さんは中学時代のたいせつなこととして、「地道に続けること」に価値を感じている。だから小学生のときと違って、結果にではなく、途中どのくらい続けたか、努力したかにごほうびを出す。
だけど今回特別に君からのオファーを受け入れ、夏休み中残りで試合中にゴールしたら1ゴール500円出すことを認めよう。
ただしちよちゃんとか、家族に貢献するお手伝いを続けている場合に限る。つづけていなかったら、無効だ。

Monday, August 21, 2006

帰ってこない

同じ会社の息子さん、中学3年生。夏休みに入って茶髪にする。そして3日家に帰ってこないとか。さぞ心配だろう。 何が心配か。自分の判断力ができていないうちに、友達によって行動がエスカレートしてしまうこと。自制心と善悪の判断。ファッションだけならいい。それ以上を心配してしまう。

お父さんはルカにお風呂でこのことを話した。中学1年の君は遠い世界の話のように聞いていた。
男の子でお父さんがうっとうしいとか、なんとなく友達の前に出て欲しくないというのは正常。独り立ちして欲しい。話を聞かなくてもお父さんは考えを語る。大人の世界の予防線を張る。
ビートルズが日本にきたとき、大人たちの反応はすさまじいものだったそうだ。大きな世代のギャップ。
お父さんも、君たちに負けないくらい新しいものを吸収してゆき、今の時代を生きてゆきたい。

おこづかいを稼ぐ

我が家のお小遣いは出来高制アルバイト

<アルバイト料一覧表>
・千代ちゃんでお皿洗い:1回300円→洗って食器棚に入れるまで→フライパンや鍋は手洗い→テーブルの上をふきんできれいにふく→(注)テーブルの上や洗い場に食器を残してはいけない
・洗濯物たたみ:洗濯1回分300円 →洗濯機2杯分→人別に分ける →外に干してあるも物は取り込む →人別カラーボックスに入れるまで
・食事作りの手伝い:5人分チーフなら1回600円
・サブなら1回300円→5人分の朝食、又は夕食を作る→弁当なら必要人数分で昼食1回分とみなす→サブはチーフの指示に従う
・靴磨き:3足200円
・シャツアイロンかけ:2枚100円
・買い物代行:1回800円
・片付け(サブ):30分400円
・洗濯および洗濯物干し:1回200円 →洗濯機2杯分、洗ってハンガーで干すまで →晴天時は外に干す
・掃除(床):リビング300円、廊下+台所200円→掃除機でゴミ、ほこりを吸う→床にある本や雑誌を本棚に入れる→各人の教科書、かばん、宿題は各人の机に置く
・トイレ掃除:1回800円
・ふろ掃除:1回100円
・おふろ沸かし:1回100円→洗ってから沸かす
・ワープロで書類作成:1枚200円 →サッカー連絡表、案内等
・ゴミ出し:1回100円 →流しの生ゴミもゴミ袋へ入れる →新聞、漫画も袋に入れる→ゴミ袋一杯を外まで出して1回とする→資源ごみは袋が破れないように
・アルバイト料は週1回まとめて支払いします(現金) 
・支払いは毎週火曜日、みんなで食卓をかこんでの会議(一週間の成果発表)で行います。
・新しいアルバイトの提案があればその時、計画書を出してください。
誕生日、旅行などの家族イベントを計画、進行した人には手数料が支払われます。参加者アンケートで金額がきまります。(満足度)

Sunday, August 20, 2006

あこがれは年齢を超える

ヨセフへ。
お父さんの友達のO君。英語が大の苦手だった。いつも赤点ギリギリ。
大学も山が好きだったから林学科。だけどコンピューターソフトの会社に就職。そしてニューヨークへ。数年して赴任先はロンドン。それ以来、会社を変わっても外資系の会社ばかり。毎日英語漬けだ。それでやれている。
彼はギターを持っていた。クラブで習ったり、先生に教えてもらうことはなく、自己流だった。そして50近くになり、ヨセフの学校のギター発表会を見たことがきっかけとなってギター教室に通うようになった。ずっとあこがれていたようだ。
お父さんの友達M君。中学高校は帰宅部。だけど30を過ぎてからジム通い。ボディビルダーのような体をしている。おまけにここ数年は古武道まではじめた。お父さんが中学のときに柔道をやっていて、鍛えられた体をしていたのにあこがれていたようだ。
お父さんの友達S君。やはり帰宅部だった。だけど2年浪人してから医学部に入り、そこで柔道部に入った。お父さんには大人になってから、あんなに苦しい練習をしなければいけない柔道を始めるなんてことは、考えられなかった。やはりお父さんや友達のT君が柔道をやっていたことにあこがれていたようだ。

中学高校のときにできなかったこと、あこがれていたことは、大人になっても始められる。そして昔やっていた人以上に楽しく続けられる。
中学高校時代に、あこがれを貯金しておくことは大切なことなんだ。いやな思い出をためるよりも。 やりなおしたいと思うよりも、あこがれをためていったほうがいいと思う。
英語のようにできなかったことも、あこがれていれば人生どうかわるものか。
うまくできるできないと言うこと以上に、人生を豊かにしてくれる。

Friday, August 18, 2006

時間の種類

ルカへ。
楽しみの時間。
維持のための時間。
思考の時間。
散策の時間。
準備の時間。
ただ流れる時間。
情報交換の時間。

いまどの時間の使い方が多すぎて、どの時間の使い方が少なすぎる?
足りないのは、維持のための時間、思考の時間、準備の時間。
インターネット上の散策の時間は多いが、街などの散策は少ない。情報交換もメールは多いが、たずねてゆくのは少ない。
ただ流れる時間は多すぎる。楽しみの時間はきりがない。

だれが生活のリズムを作るか

だれが家での生活のリズムを作るか?マリアが以前はその役をやっていた。
今は?
家庭にリズムがないように感じる。
ヨセフは朝起きない。クララはお稽古事とはいえ、帰るのが遅くていっしょに食事ができない。ルカはお腹すいてしまってがまんができないので、お菓子やラーメンを食べてしまう。マリアも仕事から帰るのが遅いから、食事が9時過ぎる。
とうとう風呂に入る習慣もなくなって、シャワーだけになってしまった。
思えばヨセフの受験時の塾の送り迎えから、ペースがおかしくなったかな。マンガやゲーム、ケータイ。これらも要因のひとつ。

どう立て直してゆこうか。

部屋を片付けたい

マリアへ。
なんだか部屋が雑然としているなあ。
まず整理しようとすると、ちらかってるのが目立つのは洗濯物だったりする。洗濯機で洗えるけど、どこへしまえばいいかわからないというところで思考停止。洗いざらしが散らかっている。
たたむところまでできる。やはり最後はどこにしまうか。これを共有しなければ、これ以上進まない。整理場所の地図つくりから始めるのがよさそうだ。

お金の管理。これも共有しなければ、無駄は減らない。毎日どのくらい使ったかを聞いて、帳面につけるなど。
机の上。調味料などが雑然としている。一回捨てよう。
冷蔵庫の中。これも捨てよう。
和室。これはどこにしまうかということ。あとは捨てること。
本や雑誌。これも多い。捨てるしかない。読んで身になったことはブログに書く。
台所。棚の中を整理。これも捨てる。食器は洗ってしまうのみ。力仕事。
あとはやる気が出ないことへの対策。音楽をかけて、9時から15分は片付けタイムなど、現場のようにするのはどうか。誰かとやれば、重い腰も上がってリズムができる。それから風呂に入れば、一挙両得。

なぜ片付けることが大切か。「よりよく使うため」だろう。
たとえば思考を片付けることがロジカルシンキング。そのままにしていたら、何も有用なものは生まれない。

たんす株

クララが小さいときにおじいちゃんからもらった株券。たんすの奥にしまってあった。今度証券会社の口座にいれないと、もしかしたらクズになってしまうかもしれないというので、引っ張り出してみた。
株は知らないことばかり。

証券会社に持っていった。そうしたら今は、東邦レーヨンという会社名を、別のものに変えていた。この会社の場合、みずほ信託銀行へ持ち込めば、新株の発行および名義変更ができるということだ。会社四季報に載っていると、証券会社の人が教えてくれた。

さっそく株券を持って八重洲のみずほ信託銀行へ行ってみた。なるほど印鑑があれば、かんたんに名義変更と新株発行の手続きをしてくれた。
後で電話がかかってきて分かったのだが、1000株以下の場合、株券は出さずに証書だけくれると言う。みずほ信託銀行であずかっているのと同じ状態。証券会社に口座を作らなくても印鑑があれば、みずほ信託銀行で売却もできる。逆に証券会社の場合は、1000株以上ないと売買できない。

クララ、ヨセフ、ルカの名義の株は、信託銀行で預かってもらうことになった。
勉強になった。

訓練重視?

教育と訓練は別物。
知ってるだけじゃだめ。使えなきゃ。
練習だけじゃだめ。頭使わなきゃ。
習得するには環境が大切。よその家でのお泊りはいい教育訓練環境。

プールの吸い込み口は危ないという想像もつかないのかなあ。いざというときにどういう行動をとらなきゃというとっさの動きは、訓練が必要だ。
家が火事になりそうだったとき、「消火器がない!」と大きな声を自分で出して、そのことで落ち着いた。いつものところにあった。とっさのときには大きな声を出そう。

中高年鈍行の旅

ヨセフへ。
青春18きっぷをもって旅をしている人を沢山見かけた。鈍行がすくないから、その列車に集まるからかな。中高年も多く見かけた。若いときのように青春18きっぷで、鈍行の旅を楽しんでいる。
そういえば、ユースホステルも木曽福島では中高年と家族連れ、はじめての人が多かったなあ。さすがに京都の宇多野は若い人と外国人が多かったけれど、不良中年もいたなあ。一人旅の若い女性も増えたなあ。

出会い系サイトだなんて、もっとリアルの安全なシステムとして、ユースホステルがあったのにね。「マイ・ボス」みたいな愚直な不器用な男のドラマが受けてるけれど、ユースの出会いのほうがもっと面白かった。
まず飛び込んでみなくては。一人旅は自分を守りながら、心を開いて飛び込む。このバランス感覚が人生。

福知山成美の野球部監督

監督は元協力隊員。
「日本の高校野球は勝つために追い込む。選手は引退後、「やっててよかった」というが、現役時代は9割がそう思っていない」
そうだよなあ。
続くのは楽しくやったテニス。柔道はもういやだなあ。

横井さん

グアムのジャングルに隠れていた元日本兵、横井さんが見つかったときは驚いた。小野田さんもだ。
戦争は終わったと周りが言っても信じない。マインドコントロール。
特に小野田さん。この呪縛をとくことができるのは上官だけだった。上官の帰還命令しか、彼を解放できなかった。

ヨセフは自分で呪縛をかけているように見える。だれが君の呪縛を解くことができるのか?君自身だけ。

ロジカルシンキング

大前さんの靖国問題の捉え方をよんで、ため息が出た。
ロジカルシンキング。論理思考の美しさ。
相手の話をなんとなく聞いて、ただ相槌を打つだけということも多いよね。
せめてブログを書くことで、ロジカルシンキングの練習にしたい。

なんでロジカルシンキングにあこがれるのか。よりよく生きたいから。屁理屈を言う人も世の中に多いよね。ぶれない自分を作りたい。
自己啓発の本をよくよんでいるクララと、気持ちは同じだなあ。

黒板はノートに写さない

授業中、黒板を写しているとそれだけでわかったつもりになってしまう。実は大切なことを沢山聞き逃していたり、自分のものにしていないのに。

旅先で写真をとっていると、それで満足してしまう。もうくることも無いかもしれないと、写真をとりまくる。だけどそのことに気をとられて、大切なものを見逃してしまうこともありそうだ。
できれば、2度目に訪問したときに写真をとろう。1回目はじっくり感じよう。家に帰って思い出したときに浮かぶ光景。次に訪問したときには、それを写真に撮ってゆけばいい。きっといい写真になる。

ビニールプールの女の子

京都へ行く鈍行の中から、玄関先にビニールプールを出してもらった小さな女の子が見えた。
おじいちゃんが水を入れているようだ。その小学校低学年の女の子は、水着に浮き輪。小さなビニールプールの中に立っている。浮き輪があると狭くて水の中に座れもしない。とても泳げる広さではないけど、気持ちは広いプールや海で泳いでいるんだろうね。
小さな子はなにもなくても、想像の広い世界をもっている。
大人になるほど、世界が狭くなるね。

いい仕事をする人は、この女の子のように、広い世界を持ちつづけた人。形にした人だね。

Thursday, August 10, 2006

ある日突然あがるようになる

クララへ。
よかったね、バレーをやってる整体の先生に診てもらえて。足を高く上げようと無理して練習しない、自分の上がる高さまで上げているほうがいいという言葉は、今の君には何よりの希望。

Wednesday, August 09, 2006

時間を売るのと表現を売るのと

仕事には作業をして自分の時間を売るものと、設計のように自分の表現を売るものがあるようだ。
表現といっても、ひとりよがりのデザインではない。建築設計のように、考え方、機能、ディテール、シーケンスまで考える。
受け入れられないとつらいけど、自分を信じてやり遂げるしかない。
なかなか新しい仕事が軌道に乗らないなあ。執念が足りないのかなあ。

なぜブログを書くのか

なぜブログをお父さんは書くのか。
まだ人生あきらめていないから。いいCEOになりたい。だから、考えている夢、方向性、理想の家族をぶれないものにしたい。
お父さんのブログは日記ではない。夢の設計図。理想の人生のイメージを書き出して、いったん頭の外に。形にする第一歩。

ミクシーみたいに、友達を意識しては書かない。意識するとしたら、家族を意識する。地に足をつけて歩いてゆきたいね。

ぶれていないね

ヨセフへ。
最近の君はぶれていないね。わからないことばかりだろうけれど、学校の勉強についても、ひとつひとつ自分のものにしてゆこうという感じ。あせりや浮き足立ったところが感じられない。

お父さん自身も、何日も続けて同じソフトの仕様を設計してゆき、詳細を詰めている。形の無かったところに形をつくっているところ。そりゃ失敗したらどうしよう、コーディングの費用が高かったらどうしようという不安はある。人に頼る部分が多いから。それよりも今は、整合性のある詳細のイメージを何度も書いては直す作業。
朝がくると、頭がまわる。ある程度時間をそれだけのことに集中させていると、浮かんでくる。何度も紙に書いていると、積みあがってきて、自信もでてくる。

おとうさんも受験生じゃないけど、しばらく他に気を紛らわされずに行きたいね。よけいなことをしない。酒を断つかな。
ぶれずに慌てず、面倒かもしれないけど何度も書いて、イメージをしっかりした形にしてゆくといいよ。勉強も仕事も、同じだと思っている。

Monday, August 07, 2006

見栄を張ると自己破産だよ

ルカへ
携帯は大人の持ち物。だからルールは大人の世界のルール。使いすぎて払えないと止まる。容赦なく。
考えてごらん。ふつうお金と交換でものを買うけど、携帯の通信料は「後でまとめてでいいよ」というものだ。実はこれが地獄へ落ちるもと。自分の払える範囲でどうがまんするか、くふうすることができるか。
見栄を張る人に、サラ金で借金地獄に落ちる人が多いと思う。 つまり自分を知らない。
わかってくれたかな。
稼ぐことの前に、使いすぎないことからはじめる。携帯のおかげで大切なことを、おとうさんも君も学んだよね。

時価のすし屋とお稽古事

クララへ
バレーのレッスンに価格表ってないよね。1次受かった人の特別なレッスンやお礼、車代などはそれこそ特別なことだから。毎年あるけれどね。
普通の商売だと、規格品の同じものがないとき、たとえば家を建てるときは事前に見積書をもらって、高いやすいを判断し、お互い納得して発注する。納得できないときは相見積もりをほかの業者から取るわけだ。
お稽古事では、先生と生徒は信頼関係で結ばれていると考えられているので、見積取るのが失礼に感じる。そこで余計に気を使うわけ。お金のことはなかなか言い出せないよね。でもこれ、インターナショナルじゃない。メニューに書いて表示していて、決めてある料金以外一切いただかないチェーン店が、安心して入れるわけ。病院も似ているね。

昔すし屋のメニューには、「時価」としか書いてなかった。値段が書いてないお店が多かった。すし屋自体も、お金のありそうなお客かどうか、人を見て請求していた。だから気軽に入れなかった。 高い値段を請求されるかどうかわからずに食べていてもおいしくないよね。
その点回転寿司は、食べるものも自分の目で確かめてから選べるし、お皿で料金も分かる。だから大流行。「ネタが悪い」などと、昔ながらのすし屋さんが回転寿司にけちを付けても、値段表のないすし屋さんは今の時代、どんどんさびれてゆく。

日本のバレーのお稽古は、世界の常識から見たらおかしいよ。相撲部屋とおなじ。オリンピックじゃない。だから広い世界で活躍するようになって、バレーの世界も変えていってくれ。

Sunday, August 06, 2006

親の役目

子どもたちをちゃんと育てていこうとマリアは言った。
子どもたちが成長し、自分でしっかり世の中生きてゆけ、自分たちの家族を幸せにし、できれば世の中に貢献するような人にしてゆきたいものだ。
子どもが自由に選択して、世の中生きてゆけるようにするのが親の役目。親からしっかり離れてゆくことができるようにするのだ。