ダイエットと就職
人は何万年も飢えていたから、なるべく食べられるときに食べて、エネルギーを蓄えようとするようにできている。環境が変わってしばらく獲物が取れなくても大丈夫なようにと。だから食べるものに困らない先進国はダイエットが必要になってしまう。根本にある欲求で、つい食べ過ぎてしまうんだよね。
食べ物で飢えはしなくても、現代は別の意味での飢えの行動パターンが見られる。
たとえば就職。仕事に就けなければ飢えてしまう。その不安から逃れられない時代。
中小企業も同じ。仕事が受注できないとこまるので安値受注競争をはじめるし、資金繰りも安定しない。儲けられるときに少しでも儲けておきたいと思うし、行き過ぎた行動も行われやすい。
解決方法としては、狩猟から農業に移行したように、受注産業から製品を提案する方向に切り替えることも必要だと思う。長年その業界でやっていると、新しい勉強もしないし、販路も無い。受け入れてもらえる価値のある製品を作れるかもわからない不安の中で、新天地に飛び込むリスクもとれなくなる。
サラリーマンも受注産業と同じ。仕事が無いなら安値で自分を売るより独自の価値を提案できるよう、就職だけを目指さずに、独立や自営も視野に入れたらいいと思うのだが。長年豊かなマーケットだった日本がダメになったのなら、いま活況を呈している海外を目指すのも必要だろうけど。
若者の就職問題だけでなく、中高年も不安からだまされてしまう人も多い。将来の不安。詐欺に引っかかるのも、きっと不安をあおられるから。
言えることは、「不安の中を旅するのがあたりまえ」という経験を、ぜひ若いうちにしておいて欲しい。
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