お父さんからの伝言

夕食の食卓を囲んで、おとうさんが家族にするような話を書き残してゆくブログ。 家族の歴史。

Wednesday, May 12, 2010

経営も家族も自分も動的平衡

さまざまな刺激に遭遇すると、神経回路が太くなる。これでうまく動けたり、早く反応できたり、記憶できるようになるそうだ。生まれたときは回路はたくさんあるけれど、どれが太いってわけではないみたい。すべてに対して可能性を準備された状態。そして生きていくうち、出会った人、環境、または自ら勉強して身につけたことにより、回路が太くなるそうだ。
ということは細胞が同じクローン人間を作れても、時代や環境や出会いが違ったら2人は同じにはならない。一度きり。芸術だ。
細胞は常に新陳代謝で入れ替わるけど、太くなった回路は維持される。太くなった状態を作り直しているわけだ。

動的平衡。流れの中で状態を維持すること。福岡さんの本の言葉だけど、生きているということを表す言葉。

そうすると、持続可能性な社会を作るというエコの根本も、動的平衡かな。箱物を作っただけじゃダメ。決め事を作っただけじゃダメ。動かしたり、守って行動してゆかなければ。

家の中のことでも、たとえば洗濯機は壊れる。
余計な出費が出ると思うけど、動的平衡から考えたらあたりまえ。
必要なのは洗濯するという行為なんだから、機械は壊れて機能を果たさなくなるのがあたりまえなのだから、それに備えておかなければいけない。端的に言えば修理費用を貯めておくということ。
経営で資金繰りが大変だと思う。
これも売れたり売れなかったり、売上に波があるのだからあたりまえ。
でも、つい買ったらもう費用がかからないとおもってしまう。ずーっとコンスタントに、いつまでも売れるような気がしてしまう。そこには維持してゆく努力ということを忘れがち。
物を買うんじゃない。それによってできる状態、効果や成果が欲しいわけ。効果を物が生み出すには、エネルギーも要るし、錆びて壊れることに対する備えも必要。どうしても手間がかかるんだ。
思い当たることがたくさんあるなあ。

日常のことすべて、動的平衡があたりまえということで考えたほうがいい。

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