前人未到アスリートとかわらない
前人未到の荒野を行く人は、水先案内人も自分で探さなければいけない。
フィギュアースケートの浅田選手も、自分でロシア人のコーチを探し、変えた。すごいよね、そんな大変なこと、19歳の少女が決断しなければいけないのだ。だけどほかの人では決められない。
ちょうど雲水が、師と仰ぐ僧侶を探す托鉢の旅を続け、めぐり合った師に入門を請い、師の下で修行し、悟りを開き、また次の師を探して旅に出るように。
パナソニックの創業者松下幸之助も、社運をかけるような新しいプロジェクトを始めるとき、何人もの人の意見を聞き、「あんたにまかせる」とプロジェクトリーダーを決めた。そうしたら自分が後悔しないですむという。
「よりうまくやりたい」ので水先案内人の実績を重視するというより、「この人の嗅覚や考え方に魅力を感じる」「選んで後悔しない」といった感じ。一般的に言えば、学校を変わることも同じ。偏差値はない。他人の評価で決めてはいけないのだ。
探すのは大変だろう。雲水の旅と同じだから。それに入門を許してもらうために、すべてをなげうって打ち込まなくてはいけないし。
だけど、これはトップアスリートにかかわらず、大人はだれしもやらなくてはいけないこと。
だれもが前人未到の道なき道を歩いている。果実を得る人と得ない人の違いは、その自覚があるのか、ないのかだけなのだ。
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