お坊さんと商人とやくざ
商売をやっている家の子が「僕はお坊さんになりたい」と言ったら、たいがいお父さんはびっくりするだろう。「それでは食えないよ」って言うのが普通。
お寺に生まれた子が「僕は商売をしたい」と言ったら、たいがいお父さんはびっくりするだろう。「金儲けして生きてゆくのか」って思うだろう。
どのお父さんも普通は一般的な成功のイメージがある。大学出て就職して、自分の後をついで・・・子どもたち自身も、まわりの人たちの思い込みを反映してそう思わされている。
かえるの子はカエル。
だけど時代が変われば条件も変わる。親と同じ商売をやっていて食える確立はずーっと低い。親と同じ修行をして説法をしても、今学校で起きている問題の解決に貢献できるのか。
目的もなく、偏差値が高くて有名だと言うだけで大学に行って幸せになれるのか。
子どもの夢に向かってゆく姿を引き出すのが、一番幸せになれる確率が高いのだと思う。
商人の親も、お寺の親も、やくざの子が「ぼくも後を継いで、お父さんみたいな立派なやくざになりたい」と言ったら何と思うだろうか。
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