本番を恐れなくなったようだね
スボティカの公演後、君は言った。
「観客の雰囲気を感じ、踊りをアドリブで変更したんだ」
お父さん、驚いたね。
以前なら本番ではよく間違えて、君の顔が見る見る緊張していくのがわかったんだけど。
そんな様子はちっともなかった。ましてとっさに変更しただなんて。ごく自然だったよ。
まったく驚いたなあ。作る側に立ったからかなあ。
すんなり組織(劇団)に入って先輩からしごかれ、伝統の技術を習得して早く見栄えがよくなって舞台に立っても、もしかしたら緊張のトラウマから抜け出せなかったかもしれない。ポケットに入っているのは、まわりのみんなと同じ材料だけだから。先に入った分だけ、古い引き出しが多い先輩にはかないっこない。そして出番が無くなる恐怖から、先輩ばかり見てお客さんを見なくなると最悪。さらには組織が硬直化すれば、お客さんからのフィードバックを都合よく遮断するようになる。
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