お父さんからの伝言

夕食の食卓を囲んで、おとうさんが家族にするような話を書き残してゆくブログ。 家族の歴史。

Sunday, May 30, 2010

散り際の美学

このごろケルト音楽に興味を持ったけど、津軽三味線なんかもいい。
白と黒の世界。雪景色の吹雪の平原、荒れた海に海岸の猟師の小屋。風に揺れる窓を覆うビニール。
自然の厳しさに耐えている風土が、じっと目をつぶり、正座して淡々とリズムを刻んでゆく美学をはぐくんでいるよう。内に秘めた力というか、龍のように駆け巡る音というか。

ストイックなサムライ的な美しさなど、いろいろ日本的な美学ってあるよなあ。
風に流れる桜の花びらとか、熊野古道の苔むした石段。
散り際の美学って感じ。

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