お父さんからの伝言

夕食の食卓を囲んで、おとうさんが家族にするような話を書き残してゆくブログ。 家族の歴史。

Tuesday, May 25, 2010

経営の動的平衡解釈

会社も生き物のようだ。
会社にとってのエントロピーの法則は、製品がコモディティー化することだろう。
何年も同じものを売っていると、いろいろなライバル会社が出て価格競争になったり、工法が変わって今まで売っていたものが売れなくなる。そのまま続けていると、企業の死を迎える。
時代や環境に応じて、常に新しい製品やサービスを世に問い自分を変えてゆくのは、生き物が自らの細胞を一度作ったらそのままずーっと生かすのではなく、常に入れ替える新陳代謝のよう。

細胞は何回も細胞分裂を繰り返すうちにDNAのコピーエラーをおこし、それを重ねることでがんが発生、制御不能になって死を迎える。
会社の場合は決め事をたくさん作ってゆくと硬直化し、組織がどんどん自分で大きくなろうとして制御不能、活力を失って倒産。

生き物はそうなるまえに、自分と違う性との結びつきで、自分とは別の子供を残す。そして子を育て、種を受け継いでゆく。子供はその時代から刺激を受け時代に対応した能力を得てゆくが、親からは精神を受け継いでゆくのか。
会社の場合は、たぶん違う分野にスピンアウトするなど、新規事業で精神を受け継いでゆく。

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