主人公とクライマックス
演劇の台本を書いてきた人の話によると、必ず「主人公」がいて、「クライマックス」がないと芝居にならないという。そしてたいていの場合、クライマックスに主人公が「変化」を遂げる。
好きな料理も観察してみると、あまりごちゃごちゃまぜてはいない。「主人公」となる材料があって、少しの引き立て役と合わさることで化学変化、思いもよらない味の発展を遂げている。
作品を磨くときにはなんでもまぜすぎないように。主人公がぼやけないように。どちらかというと、「何を捨てるか」に気を使えばいい。そして観客はクライマックスの変化を楽しみにしている。
もうひとつ大切なこと。
あたりまえの話は芝居にならない。「どこか外れた部分」があり、それがあることで芸術となる。
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