お父さんからの伝言

夕食の食卓を囲んで、おとうさんが家族にするような話を書き残してゆくブログ。 家族の歴史。

Saturday, May 24, 2008

子育てはパラダイム変換

それまでは自分のために時間を使っていた。人のために時間を使うよりも、自分のために時間を使うのが得だと思った。

彼女が出来ると、彼女のためにも時間を使うようになった。一緒にいたい、ニコニコしたときを分かち合いたいから、相手の喜ぶことに時間を使おうと思った。

子どもが出来た。畳の上に寝転がって、足の上に子どもを乗せて「高い高い」ってやると、げらげら笑って喜んだ。
彼女のために使った時間は、相手の気を引くためのような反応を気にしたものからはじまったけど、子どもの場合はおっかなびっくり、そのあとはただただ楽しいから遊ぶ時間を一緒に持ちたいと思った。

子どもが大きくなると、息子や娘たちの5年後のために時間を使うようになった。自分の青春時代とも照らし合わせて、うまく自分でレールが敷けるように、切り替えが出来るようにと思うようになった。

「自分の得になることが一番」「めんどくさいことはやらないことが一番」という、一つの場所にとどまらないほうがいい。踏み出してみると、もっと楽しい世界が待っている。

子どもたちが巣立っていったとき、自分のために時間を使うようになるのだろうか。
たぶん誰かが喜んでくれるという味を味わったあとは、自分のためにも誰かのためにもなる、一緒の価値を求めるようになるだろう。

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