お父さんからの伝言

夕食の食卓を囲んで、おとうさんが家族にするような話を書き残してゆくブログ。 家族の歴史。

Saturday, May 24, 2008

家族に対する責任

家族は両親がいて、その両親にも両親がいる。ずっと先祖代々DNAが継がれている。つまり、今あるのは祖先のおかげ。それを次世代に継いで行く責任がある。
自営業や会社をやっている家の二世が「将来は会社を継いでゆくんだ」と考え、勉強したり、自暴自棄にならずに自身を律したりするのも、家族に対する責任からといえるだろう。ただ実力もないのに継がせると、社員は路頭に迷う。お客様も迷惑する。戦国時代の武将ではないが、他の子達よりもより鍛錬に励まなければ、その資格すらない。

海外に暮らすと、「私の行動を周りのアメリカ人は見ている。私への評価は日本人への評価になる。日本を代表しているんだ。」と感じることがあるだろう。家族や日本のことを悪く言われたくない。大切なものを守りたい。だからきちっとする。
家族への誇りが、折れそうになる心を支えてくれる。

家族は小さな社会とも言われるから、社会に対する責任にも似ている。大切なのは、家族に対しても礼儀を尽くすのは同じはず。これは人と人との付き合いの基本的ルール。「親しき仲にも礼儀あり」ということわざを知っているだろう。
甘えからルールを守らないのはよくない。特に兄弟は、むしろ近い関係だから、礼儀を尽くさない振る舞いは醜い兄弟間の争いなどに発展する。中国の戦国時代の歴史書でも、いっしょに戦った兄弟が、天下をとった後に疑心暗鬼になって殺しあうのはよくあるパターン。

「家族に対する責任」という言葉は、君たちが考える以上に重い。

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