お父さんからの伝言

夕食の食卓を囲んで、おとうさんが家族にするような話を書き残してゆくブログ。 家族の歴史。

Sunday, May 11, 2008

やろうというエネルギーが無いと作品は完成しない

はじめの一歩をふみだす、いきなりドカンと何かやるのではなく、助走をつける、テレビの待機電力のように小さな動きを習慣化する。
世の中でうつ病など、やろうというエネルギーがなくなる状況はだんだん広がってきているようだ。
商品を見ればピカピカで、自分ひとりの力では到底出来ない完成品が並び、テレビに出ている人は才能あふれる美男美女(最近は反動なのか、あほな若手芸人も多いけど)、こうあるべきだという受験の情報、競争社会、どれをとっても自分からえらく距離がある。消費者としてはあたりまえのものでも、作る側になると自分じゃとても出来ないもの。あるとき突然ギャップに気がつく。これで「無理!」ってあきらめてしまうと、何もやる気がなくなる。ただ、いいものを選んで消費するのみ。

作る側は地道で長い積み重ね。作品を磨いて磨いて、やっとそこまできている。その長い道のりを想像できない人は多い。気がついたら、ずーっと先に先頭集団がいるマラソンランナーのような絶望的な気分になるだろう。
かといって悲観することはない。必ず時代には断層がある。工芸品の職人さんの技は絶対追いつけないと思っても、技術がNC加工機という微細精密加工の機械を生み出すし、コンピューター制御が取って代わることって多い。
労働力が安い国やコンピューターで出来ないことが価値。デザインだったり、表現力だったり、がんばる物語だったり。

どんなに手の届かないと思われる夢や作品も小さく行動を起こしてみる。
やろうと言うエネルギーを持つと言うことも価値なんだね。

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