それまで存在していなかった
ニューヨークでもう一つ上を目指すクララ。教えてもらうだけでなく、クラスにもたらすものを磨く必要がある。生徒の視線だけでなく、お客さんや、先生の立場だったらどう思うか、これを考えること。Jazzの話、以前したよね。作る立場でいるから楽しめる。
それを今から準備したらきっと、君は存在して、仲間にも入れてもらえるよ。
お父さんがイギリスのソフト会社の開発したソフトを売っていたときのこと。使い方、売り方を聞いてそのとおりやってたんだけど、どうも売れない。手足となって、いわれたとおりやるだけではだめだ。そう思った。
「日本で売れるためには、こうソフトの機能を改良してもらいたい」という逆提案をパワーポイントに書いて送った。お客さんのところを歩いて感じたことから構想した改良点を書いたもの。
結果的には海外でのニーズの違いから、開発の優先順位はあまり高くしてもらえなかった。費用もかかるからね。
そのかわりしばらくして、他の国のビジネスパートナーから言われたんだ。お父さんの提案はよくわからないところもあったけど、すばらしいと思うといった趣旨でメールをもらった。
それはお父さんにとって「仲間に入れてもらった」と感じた瞬間だった。
この体験を海外で成功した日本人に話したとき、「あなたはそのときはじめて「存在した」んだよ」と言われた。
お父さん、それまではいないのも同然だったんだよな。
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