新しい分野はお金がないから伸びる場合がある
投資不足かどうかということを考えた。広く宣伝するにはお金をかけて露出度を高めることに異論はないだろう。だけど、このお金や時間をかける量という問題だけではないんだ。質も問題。
いらないもののDMがたくさんきても、買わない。
いいものでも、安っぽい紙にいかにもしろうとくさく書かれた広告なら、目に留まらない。
自分への投資が不足かどうか。間違った方法の練習をいくらしていっても、悪い癖が固まるだけ。かえってやらないほうがいい。
お父さんは自分の仕事を楽にするためと、技術的に興味があったからという理由で、会社にコンピューターネットワークを作った。専門業者に頼めばものすごく高い。お金を出すおじいちゃんの理解が得られない。仕方がないから必要最低限の機器はパソコン用のものを買うけど、それを組み合わせた。部品はあったけど、組み合わせ方は勉強するしかなかった。
本を買ってきても、1冊の本に完全な答えが出ているものはなかった。事例は出ていても、お父さんのやりたいことに当てはまらない。だから何冊も買って比較した。足りない部分を補った。
ひとつのことを解決するのに、大体6冊ぐらい買ってきて、必要な箇所をつなげてやっとヒントになる。その上でやってみる。もちろんまだうまくいかない、何か知識が足りないということは多々あった。後2冊関連のことが書いてある本を探してくるなど、芋づる式に本が増えた。
実力をつけるということは、こんな回り道が隠れている。聞かれてすぐ適切なことを答えられる人の裏には、これだけの時間と努力が隠れている。
でも、お金が足りなくても、時間と努力があれば実力はつけられる。特に新しい分野は、しろうとがプロを越すことも可能だ。
お金を払ってコンピューターネットワークを作ってもらったら、短い時間で小さな目的は達成できただろう。でも、その技術で新しい事業を起こすなんていうプロにはなれなかったはずだ。お金がないから逆に工夫して、根気よく調べて、試してみて失敗を重ねて、より大きな目的に到達することもある。特に日進月歩で新しい分野、確立されていない分野はそんなものだ。
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