英雄の旅の物語
芸術系の成功者(とがった人)のたどるパターンに3つのフェーズがある。
【フェーズ1:本であこがれる】
「建築をやってみたい」「彫刻を彫ってみたい」などの動機が生まれ、いろいろな本で作品を知る時期。
本を読み漁ることで、「作品を作った芸術家のことをもっと深く知りたい」から「実際に見てみたい」となる。
本の中を旅して憧れが強くなる。
【フェーズ2:海外放浪体験】
一人旅で言葉がろくに通じなくても、「作品をこの目で確かめてみたい」という強い気持ちで動かされる。
「どうせ学歴がないからこのままじゃ認められない。それならやってみよう」とか「どうせ一度の人生だから後悔しないように」とか「時間があるのは今しかない」という考え方で決断。行動開始。
出会った人によって予定が決まるような放浪の旅。
強烈な印象を記憶に刻む。
【フェーズ3:作品化で追求し続ける】
仕事として作品作りに取り組む。
構想力がフルに発揮される。忍耐強く構想を完成形へと作っていくのだが、コンセプトや顧客の意図を汲んだ、まだ顧客にも見えていないニーズを見出す力を要求される。
今までの権威に乗っている人と戦い続ける。
主に外国で評価を受けてゆく。
そして英雄の旅の物語もこれに似ている。
たとえばロードオブザリングを思い浮かべてごらん。
(引用はダニエルピンクの書いた「ハイコンセプト」から)
英雄の旅の物語は三つの部分に分けられる。旅立ち、新たな世界に入る「イニシエーション」、そして帰還である。
英雄はお告げを聞くが、初めは拒絶し、その後、一線を越えて新しい世界へ踏み出す。
イニシエーションの間には厳しい試練が課され、底知れぬ絶望を味わう。だが、その過程で、たいていはよき指導者が現れ、かけがえのない授けものをもたらしてくれる。
そして英雄は、新たな人格を持った人間へと生まれ変わる。それから、もとの世界に戻り、ふたつの世界の長となって、両方の世界の改善に全力を傾けるのである。
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