お父さんからの伝言

夕食の食卓を囲んで、おとうさんが家族にするような話を書き残してゆくブログ。 家族の歴史。

Sunday, May 11, 2008

原さん

メーリングリストから知ったすごい人。以下抜粋。

「すごい人」「とんでもない人」と形容される原丈人氏。最近では、その活躍から「21世紀の坂本龍馬」と称される事もある様です。
糸井重里氏との対談シリーズでは、生い立ち、生半可じゃない趣味、経歴と肩書きの背景、同時進行のスケール感あふれるプロジェクト等、対談毎にスピードを感じさせてくれます。
更に、糸井氏との掛け合いが、原氏の語りをなめらかにしています。1年半の対談で説明されたプロジェクトだけでも・・・。
・株式会社とNGOのハイブリッド形態で、利益40%を慈善事業に使える会社を興す。
・バングラデシュ・ダッカに、WiMAXブロードバンドを導入し、大会社とする。
・バングラデシュに、XVD(画像圧縮技術)での遠隔・教育/治療システムを構築。
・スピルリナ(藻)をタンパク質栄養素として改良、アフリカ3ヶ国に投入展開。
著書「21世紀の国富論」では、米国発の金融危機を予見し、新産業を作り出すポテンシャルを持つ日本が、名誉ある国としての未来を築こうと提唱しています。
新著「新しい資本主義」では、バブル頼みの幻の好景気ではなく、皆が恩恵を受ける「本物の好景気」を目指し、日本が新しい資本主義の担い手になろうと提唱しています。
興味深いのは、こうした活動の基礎になっているのは、原氏が若き日に経験していた考古学経験。
発掘を指揮するには資金が必要、助成金を得る為に演説練習が必要と思い、スタンフォードのビジネススクールへ入学。学生時代に、多くの学生が創業者として数年で大会社なるのを見て、理由を調べ、ベンチャーキャピタルの存在を知る事に。
企業を評価するのは考古学と一緒と気が付き、自身がVCを興します。
国連に入ったのは、貧しいエルサルバドルに援助が来ない理由を自分で確認する為。実際に現場に穴掘りに入っていく性質と同じと、糸井氏に指摘されます。
VCの活動から、金融資本主義・利益至上主義に疑問を持ち、理論には理論で戦う姿勢だけでなく実例を作ろうと、バングラデシュに通信会社を作ります。
そして「公益資本主義」を提唱し、アジア/アフリカ/南米が求める飢餓・教育・医療問題の解決策を手伝うことで、良い関係を作り、かつ儲かるモデルを考えていると言います。
そんな原氏は「ゼロからつくりあげていく事が面白い」と言います。

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