お父さんからの伝言

夕食の食卓を囲んで、おとうさんが家族にするような話を書き残してゆくブログ。 家族の歴史。

Wednesday, September 13, 2006

力を入れない声の出し方

クララへ
歌の教室から帰ってきていってたね。
「今日は声の出し方がわかったの。力を入れないで出すことを。」

お父さんもテニスでそのことに気が付いたときがあった。
それまでは腕で力まかせに振っていたラケットを、振り出すときにはだらりとさげ、ちょっとタイミングを早めに振り出す。たとえていうと、紙飛行機を風に乗せて飛ばしてゆくように振ってゆくんだ。できるだけゆっくり。そうするとラケットの先が、くるりと回るように手首よりも前にとびだしてゆく。力は出来るだけ抜く。
ここで気をつけることは、関節が自由に動く方向とラケットの進んでゆく方向が同じということ。つまり、障害物がないのだ。これでしっかり握っていなくても、ラケットがボールを打ち抜いていってくれる。
またゆっくり振り出すことで、どちらかというと手の動きが押さえ気味になり、反動でラケットが前に行ってくれるという感じだ。むちを振るような。力を抜くという感覚は、同時に、どこか押さえ気味にする部分があるという感覚でもあるんだ。
変なくせがつかないようにするためには、壁打ちをしているときのように、リズムと自分の体の動きの感覚と、対話することに集中してゆくのがよさそうだ。
しばらくやり続けると、だんだん疲れてくる。うまくいかなくて、我慢が限界になってくることもある。でも、疲れてきてからはじめて力も抜け、感覚に集中できてくると思う。余計な左脳の考えが、疲れて出てこなくなるからかな。
毎回ではないけれど、一度つかんだ感覚は、3回に1回とかの割合でよみがえり、それが2回に1回となり、次第に自分のものになってゆくんだ。

お父さんの壁打ちに当たる練習方法を、君も見つけてくれ。

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