手法や技術に振り回されないで
いろんな手法はあるけれど、全部盛り込んでもだめ。
仕事の本質は、コンセプトを練り上げ、形に表現することだ。
コンセプトとは「要するにXXってこと」とひと言で言えるまで、いろんなアイデアや技術を組み合わせては絞り込み、全部盛り込むってことではなく、結晶化させること。しつこく追求した結果の産物。手法にふりまわされたものではない。
また「私の苦労したものや持ってるもの、みんなわかってくれるだろうか」「これもあれも見せたほうがいいだろうか」と不安に思うもの。だけどスピルバーグ監督の「ジョーズ」のように、サメを見せないことによってお客さんがかえって想像力を広げて、楽しんでくれるような表現方法がいいのだろうと思う。「これ見て見て!」って全部言うのでなく、引き込まれて見ている人がそれぞれ、自分の頭の中で世界を作るようなひと言、ひとしぐさ、作品。
デザインと一緒で出来上がってみると「なーんだ」って思うかもしれないけど、裏に考え抜かれたものがあって深い。
いつも自分で新しく切り開かなければいけないし、正解のない世界だ。
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