たこたこ揚がれ
志がかなって、空高く舞い上がりたいものだ。
そんな誰でもが描く願いを象徴しているようで、凧揚げはみていると面白い。
まず、風のないところでは、どんなに努力しても上がらない。
全力で走って凧がふわりと浮いたとしても、じき落ちてきてしまう。
投入した労力は無駄になる。
風のある日、風のある場所を選ばないといけない。
地上にはあまり風がなくても、高いところにさわやかな風が吹いている場所が一番いい。
みんな気がつかないから、大空をひとりじめできる。
顔を上げて、流れる雲を見るがいい。
風が強すぎてもいけない。壊れたり、糸が切れたりする。
むりはいけない。
風がゆるかったり、あまり助走ができない場所でも、糸をタイミングよく「くっくっ」と引くといい。
反発するように「ぎゅん」と姿勢を正し、持ち上がる。
凧が姿勢を正すことで、また勢いを取り戻すんだ。
自分が凧だとしたら、いまはどうしたらいいかな。
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