お父さんからの伝言

夕食の食卓を囲んで、おとうさんが家族にするような話を書き残してゆくブログ。 家族の歴史。

Sunday, January 16, 2011

オーディションは緊張するよ

オーディション、夢に近づけるかと思うと緊張するね。
考えてみると、オーディションも受けるほうの立場と、募集する立場のオーディションへの思いがある。
募集する立場としては、現在のチームが新しい人の加入によって活性化し、より向上するような人に来てもらいたいだろう。今のチームに足りないスキルをもつ人材、今のチームの向かってゆこうとする方向を理解して協力してくれる人材。そのときだけの応援でなければ、将来のチームを背負ってくれる人材が欲しいわけだ。
とりあえず仕事がないから、体裁のいいところに滑り込みたいとか、人の話を聞かずに、自分の持っているもののアピールばかりする人はごめんだ。
優秀でも悪い人材を採ると、チームは2重に被害を受ける。その人に期待していたことが解決できないままになることと、その人が今のチームのメンバーをマイナス方向へ引きずりこむリスク。
尊敬できる審査員は、君を採用することによって、よりお客さんに喜んでもらえるチームができるかということを考えているだろう。審査員は君の技量やなんだかんだということを通り越して、自分がお客さんになって君をみたときに、なにか共感を得られるかを考えるだろう。
君が練習のときからいつも考えているだろう「お客さんをどうしたら満足させられるか」ということを、審査員が共感できれば良いわけだ。

さて、それではオーディションを受ける人は、どんな準備や心構えが必要か。
まずはこうした審査員の心情を理解することだ。
審査員はすごーくえらくて、なんでもお見通しで、王様のような存在ではない。君と同じように「誰に可能性があるのか」を失敗するかもしれないリスクにビクビクしながら選んでいる。
もちろん見ているときは心理的に優位にあるからビクビクしているように見えないけど、結論を出すときは「ほんとうにこの人でよかったんだろうか」と心配になる。そして選んでからはずーっと心配し続けなくてはいけない。立場逆転だ。決断が下されるまでは応募した人が「選んでもらえるだろうか」「どんな人が受験しているんだろうか」と心配をし続けていたからね。
ソウ思うと、ちょっとは緊張もほぐれるよ。決断する迷いが出たときに思い出してもらえれば良い。
この審査員の人は尊敬できそうだなという人がいれば、その人が選ばなかったということは、そこよりももっとあった場所があると教えてくれることだったかもしれない。または、今はまだちょっと採用を迷ったけど、次の機会に出会ったら「この間は迷ってごめんなさい。よく来てくれたね。今度は是非仲間に入ってくれ。」といわれるかもしれない。全部舞台裏まで、空の上から映画を見ているように、冷静に見通せたらいいね。

とりあえず2次で選ばれなかったとしても、1次に合格とは、初めてにしては上出来、吉報だ。

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