雲水
雲水っていうのは修行中のお坊さんのこと。
乞食のように物乞いをして、旅をして、自分がこれと思った師匠のところに弟子入りを請う。出会いを求めての旅なのだ。
修行はスポーツのように筋力を鍛えたりはしないが、「自分がとらわれているものをはずす」「内にあるものを出てこれるようにする」みたいな感じ。精神的に苦しいわけ。そして体得するのを助けるために、学問をする。ただしお経が覚えられないお坊さんも、体得して高僧と言われたこともある。いろんなことを知っていることが偉いのではない。学問は体得を助けるひとつの手段。真剣に座禅をする。真剣に自分と向き合う。
体得したと師匠が認めると、卒業証書をくれる。でもそれはその派閥に所属するということでもあるとして、卒業証書をもらうのを拒み、師匠のもとから新たな旅に出る高僧もいた。
雲のごとく水のごとく旅を続ける人生は、お父さんにとって魅力的。
「青年は旅の中からしか学べない」というのがお父さんの基本。
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