お父さんからの伝言

夕食の食卓を囲んで、おとうさんが家族にするような話を書き残してゆくブログ。 家族の歴史。

Wednesday, July 11, 2012

貯金は2種類

年取って頼るのは貯金だから、大人は「貯金しなよ」という。ここで忘れがちな事は、若い人は金融資本より人的資本を大きくする事が大切だ。 若い人はお金がなくても生み出してゆく気力も体力もある。 お金は金融資本というけど、君たちは若さという人的資本がある。 若い時は人的資本に投資しなさい。節約して貯める事を目的とするよりも、勉強して自分を磨きなさい。 お金を産む力を、流れを作る力をつけるのがいい。

優秀なアウトサイダー

日本を除いて、世界の動きは優秀な移民を求める時代。飛び出して行って、場を求め、自分を磨けば歓迎される時代なのだ。 君たちも優秀なアウトサイダーになれ。

身の置き場所

海で生きるか池で生きるか。 君が場所を選ぶ。

定点観測

人生は振り返れば劇的だよ。定点観測できたら気がつく。 お父さんも今までやってこれたのは自分の力じゃないと思う事も多いけど、もらった運や機会もありがたく生かそう。自分自身祖先からの預かりものだし、才能も同じだ。 磨いて返そう。

お尻を舐めるお父さん

パンダの赤ちゃんは小さくていかにも弱々しい。 おっぱいを飲んでも、ふん詰まりになってウンチが出ないと死んでしまう。だからパンダのお母さんは赤ちゃんのお尻を舐めて、排便を促すそうだ。 お父さんも君たちが社会で生きてゆけるよう、家にこもってしまわないように、あれやれこれやれと詰め込むよりまず、助走でもいい、ゆっくりでもいい、流れるように君たちのお尻を舐めるのだ。

仕事が少ないときの気持ち

希望する仕事が見つからなかったり、思うように流れていないときは、気持ちが腐るよね。 相手がある事は沢のようだ。 時には思いもよらないスピードで流れて事態が急展開、でも多くの場合はチョロチョロ、じわじわとしか流れない。 流れ始めたかと思うと、地面に吸い込まれてまた地下水ぐらし。 お父さんの仕事も同じだ。 自分の力不足を感じて小さくなったり、ゲームや他の事に時間を消費したり、いらない仕事を作ったりしがち。 相手のある事だからこういう状況になったのだから、相手に魅力を伝えて自分の魅力や価値をあげるしかない。 動かず欲張って理想のギャップが大きくて腐るより、止まらずに前を見て、小さく新鮮に生きたいね。

Saturday, July 07, 2012

めんどくさいことばかり

はじめての経験で、どのように手続きしたらいいかよくわからないことはめんどくさい。
「こうすればいいよ」って聞いても、具体的な手順を進めるのはめんどくさい。
初めての土地に出かけて行ったとき、道がわからず調べたり聞いたりするのもめんどくさい。
パソコンで「こう動くはずだ」という思い込みがうまくいかず、原因不明を解決するのもめんどくさい。
めんどうくさいことばかり。

もしそう感じないなら、きっと進歩がないんだろう。
書き古された、言い古されて今ではあまり役に立たないことしかやっていないんだろう。
ただ余生を暮している人だろう。

なんでも教えてくれる、都合のいい人はいないよ。
簡単にやってしまうように見える人は、氷山のようにその下には何倍もの時間を、試行錯誤に使っている。
大人って、めんどくさいことを、当たり前だと思って立ち向かう人のことをいうんだろう。

Wednesday, July 04, 2012

ひとりで考えたつもりになるな

誰かのためになるのか。それで得になることでもあるのか。

あとまわし

瞑想というのだろうか、ボーっとした時間を持つと無駄な時間の過ごし方のように思える。
でも君は知っている。
あとまわしにして、忘れて、なぜいろいろなことをこぼしているか。後悔しているのか。

ちゃんとボーっと振り返れば、書き付けずにはいられない。行動して消しこんでいられずにいられない。
見ぬふりをするのではなく、不安の中でもずっと見ていて、そして時を待つ感じ。

ちゃんとリフレッシュする生活は、満足感があるもんだ。

作品を作ることが喜び

ちょっとした仕事でも、いわれたことをやるのではなく、作品を作るようにやる。考えてやる。
ちょっとした時間でも、なんとなく過ごすのでなく、作品を作るように積み上げる。
すべて作品作りでつなげてゆくと、自分という大作ができる。

たとえば日記を書く時間帯

暇だからといって、すぐに携帯メールやニュースを見たり、Youtubeを見たりせず、ただボーっと思い出す時間をもとう。

思い出すことは「今日思ったこと」、「やらなきゃいけないこと」、それをToDoをリストに載せたり、構想していた途中のことを資料なしに思い出す範囲で描いてみたり。
自分の中から湧き出してくることをひろって、書き出す時間帯。
メールやFacebook、本やまんが、テレビやYoutubeにずっと振り回されるな。

自分の中を見る時間を大切に。そこは未来につながる扉だよ。

努力に見える夢中

イチロー選手は努力したから活躍しているのではない。夢中だったからだ。

ブロードウェイが変わっきている

タイムズスクエアを歩いてみて、外国人観光客の多いのにはびっくり。NYは世界の鏡なんだな。アメリカの大都市というより、世界中の時代の鏡って感じがする。

だとすると・・・
ブロードウェイミュージカルは欧米人のキャストによる場という固定観念、きっと7年以内に破られるよ。アメリカ野球の大リーグやヨーロッパサッカーのブンデスリーガー、テニスのウィンブルドンではすでに、多くのアジア人の活躍が始まっている。

もしミュージカルがオペラや歌舞伎のような伝統芸能の世界ならすたれるけど、きっとビジネス的には世界展開するだろう。
お父さんも最初はブロードウェイミュージカルにアジア人はなかなか入れないだろうという常識的な意見にうなずいた。でも、観客層が変われば違ってくるのがあたりまえ。お客様の変化にあわせて、変わらずに生き残れたビジネスはない。
オフブロードウェイも同じ。

やはりその日は突然やってくるだろう。

Monday, March 05, 2012

それは時期が来ていなかったということ

うまくいきかけて挫折したとしたら、「それは潮が満ちるように時期が来ていなかったと考えたほうがいい」と言われた。
機会を失うことも生きる糧かな。
本人に意欲さえあれば、寄せては返す波のようにまた次の時期が来るだろう。

Saturday, March 03, 2012

大体がミスマッチ

就職難のほとんどの原因は「ミスマッチ」から来ているのだろう。
資格や技能がない場合か、提示された条件がいやで青い鳥を探し続ける場合。
満足出来なくても、自分で仕事を立ち上げるリスクもとらないなら、状況は変わらないかな。
就職に安心安定はないよ。教えてくれるとか、過去の経験があるだとか、言われた事だけやっている人は価値を落とす。
ストックの時代じゃない。フローの時代だ。いつもオーディションが当たり前と考えた方がいい。
勉強の機会があっても、チャンスと捉えて習得するかどうかは本人次第だなあ。

地図上のピン

会社に日本地図が貼ってあり、そこにたくさんのピンが刺さしてある。お客様の所在地だ。
買ってもらったら金額は小さなものだけど、ピンの多さに励まされる。

商売にはいくつかのパターンで裏表がある。
大きな金額のものを扱う場合、決まれば大きな仕事になるけど、ピンは少ないし時間を要する。大きな獲物を狙うティラノサウルスみたいな。
小さな金額のものを扱う場合、広げて行くのが大変だけど、流れに乗ればピンは増える。農業を営む人のように。
これは金額でみたパターン。

住宅のように初回の金額が大きな商品。1回だけのお買い物。インフラなど。
または材料のように、採用されればある期間は続くもの。消耗品だからお客様はリピーターだ。
これは繰り返し度合いでみたパターン。

舞台芸術はどうかな?君にとっての地図とピンは?

まだ時期じゃない

「どうしてこんな事くらいでやめちゃうのかなあ」
そう思う時は、まだその子が時期に達してないと考えよう。
つまり消化不良って事。
お父さんも忘れたい事だから出てこないだけで、そういった事はたくさんあったろう。

下積みの時代は、自分が望んでいたのに結果として表舞台に立てない時期だから、前の例とは違う。
前がつかえているか、大きな場がないか、他にやる人のいない雑用係で重宝がられているか。
こんな状況を早く抜け出したいと思ったなら、場所や時間の使い方や付き合う人を変えるか、自分達で場を作るか、時代の先端を行く新しい役割の技術を身につけるかだ。
そうでなければ待つだけだ。前の人が引退するまで。

いずれにしても、いつも時代は変化している。
自分を信じて備えましょう。

Friday, February 24, 2012

ほしい!

成果だけほしいっていわれてもね。
物も世の中にはあふれているし、ネットでいろいろなことができるからそう思うのも無理ないけど。
じゃ「この本の内容を明日までに全部把握して、故障の原因を説明してください。」ってプログラミングの本を渡されたら?

求める人の立場と、実現する人の立場。
実現する人の立場になったら、物があふれたのとは逆に、要求されるレベルが高くなった時代だって思えるだろう。
同時に、どんなところに開拓する分野も広がっているか、考えなきゃね。

結果優先、効率優先から変わった

最近のお父さんが意識して気をつけていること。それは「効率」よりも「助走」や「モチベーション」を優先しているということ。
「仕事もいっぺんにやれば効率がいい」
これが常識だろうけど、それにとらわれると「まとまらないから、必要ない仕事を作ってしまう」「まとまるまで何もやらないから、はじめようとしたとき腰が重い、なかなか手をつけられない」

エスカレーターも省エネのために「人が乗らないときは自動停止」するよりも、「人が乗らないときはゆっくりにして止めない」ほうが電気代が安くなる。そう、モーターは起動のときに大きな馬力と電気を必要とする。だから止まらないでいたほうがかえって省エネになる。

ずっと助走を意識して、モチベーションを維持することに気を使ったほうが、どうやら人生がうまくいくようだ。

人を見る

人を見ないほうが、人から見られるよ。

立ちはだかる人生を確かに歩き始めようとする姿

だれしも自分だけのスタイルを求めて試行錯誤している時期は「青の時代」、必ずある。
君も就職試験になかなか受からないとか、オーディションに受からないとか、認めてもらえないと感じることもあるだろう。
「技術や練習が足りない」、「やることが多すぎて時間がない」と思うだろうけど、ほんとうは自分のスタイルを確立しようともがいているんだろう。他の誰にもできない、自分だけのスタイル。
まねから入っていい。憧れから入っていい。どうしても自分にはできない部分がでるだろう。それがわかれば道が開ける。逆手にも取れる。取るに足りないと思っていたことが、とても重要なカギになることだってある。
そう理解したほうが人生楽しいよ。

横断歩道でひきそうになる

横断歩道を渡るとき、運転手は自分のことをみているか。目線を確認しながら渡ったほうがいい。
にらめ。

手法や技術に振り回されないで

いろんな手法はあるけれど、全部盛り込んでもだめ。
仕事の本質は、コンセプトを練り上げ、形に表現することだ。

コンセプトとは「要するにXXってこと」とひと言で言えるまで、いろんなアイデアや技術を組み合わせては絞り込み、全部盛り込むってことではなく、結晶化させること。しつこく追求した結果の産物。手法にふりまわされたものではない。

また「私の苦労したものや持ってるもの、みんなわかってくれるだろうか」「これもあれも見せたほうがいいだろうか」と不安に思うもの。だけどスピルバーグ監督の「ジョーズ」のように、サメを見せないことによってお客さんがかえって想像力を広げて、楽しんでくれるような表現方法がいいのだろうと思う。「これ見て見て!」って全部言うのでなく、引き込まれて見ている人がそれぞれ、自分の頭の中で世界を作るようなひと言、ひとしぐさ、作品。

デザインと一緒で出来上がってみると「なーんだ」って思うかもしれないけど、裏に考え抜かれたものがあって深い。
いつも自分で新しく切り開かなければいけないし、正解のない世界だ。

Friday, February 10, 2012

夫婦は打ち合わせが多い

案外夫婦間で打ち合わせることって多い。
子供の教育についての考え方みたいな大きなテーマから、ToDoリスト的な「出かけるから今夜食事を作ってください」「税務署に行って手続きしてきて」「インターネットがつながらないんだけど」はたまた「ごみ出してくれる?」まで。
そしてやり忘れていることも多い。

反応は早いけど

「人の意見は聞きなさい」
こう諭されると思うけど、意見ってこわい。活字になるとなおさら金科玉条のように正しいことだと思えてしまう。でも、前提条件が変わっているのに一面だけのもっともらしい意見っていうのが、世の中あふれている。
子供はゲームがほしいとき「みんな持ってるよ」っていう意見を言う。
おじいさんは「昔はこうだった」っていう意見を言う。
大人は「空気読めないの?常識でしょ」っていう意見を言う。
考えてなくてももっともらしい意見はいえるんだ。普段テレビで評論家の話を聞いてるし。それはまるで反射のようにね。
意見はボケてきた老人も言えるし、子供も言える。
素直に惑わされちゃいけない。
考えた上での意見は、ちゃんと前提条件と事実を確認したものだからね。根拠を疑え。それ以上に前提条件を疑え。