お父さんからの伝言

夕食の食卓を囲んで、おとうさんが家族にするような話を書き残してゆくブログ。 家族の歴史。

Saturday, July 30, 2011

自暴自棄にどう対処するか

あきらめた人に何もインセンティブがなければ、その状態から抜け出すのは大変だ。
さらにはさぼって約束やぶったことが気まずいので、引きこもったままになるというパターン。
それが自分の子供だったら腹が立つ。
仲間でも腹が立つ。
あきらめたからなんでも好きなことをやってもいいという振る舞い。腹が立つ。
普通なら支援する気もなくなる。腹が立つのは気にかかるからだろう。自分じゃ何もできないくせに。そういう気持ちがあるから、よけいに追い出したくなる。
だけど、本当は自分ができないのが悔しくて自暴自棄になる。陰で泣いている。
親といっても代わってやれない。そう考えるとかける言葉もなくなる。

このパターンの変形は「住み慣れた土地から離れられない」「親の願いだったから家業を継がなければいけない」「年寄りで迷惑になるから住み慣れた場所で一人暮らしする」といったものも。「離れて未知の場所での第一歩がこわい」「家業が衰退産業でも真の目的を考えられない」「迷惑かけて怒られたくない」といった本音が見えて、身内をいらいらさせたりする。「君ならできるよ。なぜやらないんだ」といっても、言われた本人にとっては「何も知らないくせに」と反発する。方向性と決断と、ちょっとずつ進んでゆく工程が見えないから。見えても自分ひとりでは解決できない制約があるから。

二人の間には、考え方の前提に大きな隔たりがあるように思える。

さて古来こういう場合はどうしたものか。

0 Comments:

Post a Comment

<< Home