お父さんからの伝言

夕食の食卓を囲んで、おとうさんが家族にするような話を書き残してゆくブログ。 家族の歴史。

Sunday, June 29, 2008

言っとくけど

ヨセフ、ルカ。
言っとくけど、「勉強=苦痛」「仕事=苦痛」じゃない。
「やらされていると思う=苦痛」「自由に決める権限がない=苦痛」「選べない=苦痛」

想像してごらん、自動車の運転を勉強するのは楽しいだろ?できるようになれば自由に好きなところにいけるから。
まずは交通ルールを勉強。 それにどういう危険が潜んでいるかも勉強する必要がある。交差点とか、目の錯覚とか。
次はハンドルとかアクセルとか、操作方法としくみを勉強。
頭でわかったら、体が動くように慣らす。これは勉強じゃなくて訓練だ。 自然にできるまで、怒られても素直に聞いて続ける。
君には理解できなくても、経験者は「このまま行ったら危ないぞ!」って見えるわけ。危ないから怒られるわけだ。

そして自由に運転し続けるためには、ガソリン代を稼がなければ続かない。第一車が買えない。仕事をみつけて、稼ぐことが必要だ。
雇ってもらえるためには「お前は何ができるんだ?」「この会社に何で貢献してくれる価値を持ってるんだ?」「君の価値は何だ?」という面接官に答えられるものを持っていなければいけない。ありふれたものだと、「その程度じゃたくさんあるからいらない」って言われる。WCCFのカードみたいなもんだ。

幸せになるためには、まず「方向性を決めて」から「具体的な手順」をすすめる順番でやってゆくわけだ。

「方向性を決める」には、次のABCが重なる分野を選ぶ必要がある。
まずはA.「好きなこと、苦にならないことを仕事にする」こと。関わる時間が長いから。
つぎにB.「好きなことをやって時間をすごしているのに、こんなにお金をもらってもいいのか」と思えるような仕事を選ぶこと、または作ること。
そしてC.「世界一になれる分野を選ぶ」こと。自分が平凡だと思ったら、他の人があまりやっていない価値の高い分野を選ぶこと。これらABCの重なる分野が君の場所。

このとき「価値の高い=必要とされている人」は時代によって変わるけど、これからは「海外にひとり放り込まれても、稼いで生きてゆける人」になることだろう。
理由は簡単。いい企業はみんな世界に出ている。世界中の変化の大きいところに行って活躍している。
日本という世界の田舎に引っ込んだままじゃ、だんだん没落してゆくばかりで、きゅうくつで暮らしてゆけなくなった。

次に「具体的な手順」だけど、必要なスキルは4つ。
1.英語でまわりとやりとりできる。(そうでないと相手の必要としていることがわからないし、もっていることもアピールできない)
2.問題を解決するのに「これって要するにこういうこと?」って、こまかくわけて質問ができる。(答えのない問題は、条件を固めていかないと形にならない。それには質問してゆく力が必要)
3.だからこうしなければいけないって納得してもらえるように、順番に組み合わせることができる。(順番が違うと伝わらない)
4.創造出来る人。いつも密度の高い時間帯を自分でコントロールできる人だ。同時に価値を買ってくれる人にとってほしいものを創造出来ないといけない。(ありふれたものは価値が少ない)

価値は自分だけのものじゃなく、社会にとって貢献できる本物でないと。受け入れてもらえなくなる。他の人に役立ち、自分もハッピー。それを次世代の家族に引き継いでゆく。これがお父さんの考える「君の幸せへの道」

わかった?これからどうする?

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