お父さんからの伝言

夕食の食卓を囲んで、おとうさんが家族にするような話を書き残してゆくブログ。 家族の歴史。

Thursday, May 15, 2008

形になってゆく時間の流れ

自分ひとりのことならいいけど、自分ではどうにもならないことがまわりに起こることがある。

もしもジャングルの中を家族で歩いていて、危険なこと、たとえば「川があふれ出した」なんてことが降りかかってきたら、そこにとどまって戦わずに安全な場所に移動するだろう。
もしも誰かが病気になったら、「がんばれ!」とか「熱を下げろ」と言っても始まらない。薬を探したり、安静に出来る場所を探して、自分で回復する力のじゃまをしない環境を作るだろう。

たとえばヨセフがどうしていいのかわからないという状況。こうすればいいじゃんみたいな助言は通じない。熱の出ている人に「熱を下げろ」とむり言うのと同じ。彼の回復する力を引き出す環境を作るしかない。

売り上げが落ちてきている会社で、営業マンに「売り上げを上げろ」「なんとかしろ」と言うのも同じ。プレッシャーをかけるだけですべてのことがうまくいくのか。
回復してゆく道筋を描いて、環境を作っていくのがほんとうだろう。

パニックにならないで、苦しいときを通り越すように邪魔をしない環境を作り、水が上から下へ流れていくように、力が湧き出してゆく時間の流れを見守るしかない。

形になってゆく時間の流れを見守る。

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