お父さんからの伝言

夕食の食卓を囲んで、おとうさんが家族にするような話を書き残してゆくブログ。 家族の歴史。

Friday, February 24, 2012

ほしい!

成果だけほしいっていわれてもね。
物も世の中にはあふれているし、ネットでいろいろなことができるからそう思うのも無理ないけど。
じゃ「この本の内容を明日までに全部把握して、故障の原因を説明してください。」ってプログラミングの本を渡されたら?

求める人の立場と、実現する人の立場。
実現する人の立場になったら、物があふれたのとは逆に、要求されるレベルが高くなった時代だって思えるだろう。
同時に、どんなところに開拓する分野も広がっているか、考えなきゃね。

結果優先、効率優先から変わった

最近のお父さんが意識して気をつけていること。それは「効率」よりも「助走」や「モチベーション」を優先しているということ。
「仕事もいっぺんにやれば効率がいい」
これが常識だろうけど、それにとらわれると「まとまらないから、必要ない仕事を作ってしまう」「まとまるまで何もやらないから、はじめようとしたとき腰が重い、なかなか手をつけられない」

エスカレーターも省エネのために「人が乗らないときは自動停止」するよりも、「人が乗らないときはゆっくりにして止めない」ほうが電気代が安くなる。そう、モーターは起動のときに大きな馬力と電気を必要とする。だから止まらないでいたほうがかえって省エネになる。

ずっと助走を意識して、モチベーションを維持することに気を使ったほうが、どうやら人生がうまくいくようだ。

人を見る

人を見ないほうが、人から見られるよ。

立ちはだかる人生を確かに歩き始めようとする姿

だれしも自分だけのスタイルを求めて試行錯誤している時期は「青の時代」、必ずある。
君も就職試験になかなか受からないとか、オーディションに受からないとか、認めてもらえないと感じることもあるだろう。
「技術や練習が足りない」、「やることが多すぎて時間がない」と思うだろうけど、ほんとうは自分のスタイルを確立しようともがいているんだろう。他の誰にもできない、自分だけのスタイル。
まねから入っていい。憧れから入っていい。どうしても自分にはできない部分がでるだろう。それがわかれば道が開ける。逆手にも取れる。取るに足りないと思っていたことが、とても重要なカギになることだってある。
そう理解したほうが人生楽しいよ。

横断歩道でひきそうになる

横断歩道を渡るとき、運転手は自分のことをみているか。目線を確認しながら渡ったほうがいい。
にらめ。

手法や技術に振り回されないで

いろんな手法はあるけれど、全部盛り込んでもだめ。
仕事の本質は、コンセプトを練り上げ、形に表現することだ。

コンセプトとは「要するにXXってこと」とひと言で言えるまで、いろんなアイデアや技術を組み合わせては絞り込み、全部盛り込むってことではなく、結晶化させること。しつこく追求した結果の産物。手法にふりまわされたものではない。

また「私の苦労したものや持ってるもの、みんなわかってくれるだろうか」「これもあれも見せたほうがいいだろうか」と不安に思うもの。だけどスピルバーグ監督の「ジョーズ」のように、サメを見せないことによってお客さんがかえって想像力を広げて、楽しんでくれるような表現方法がいいのだろうと思う。「これ見て見て!」って全部言うのでなく、引き込まれて見ている人がそれぞれ、自分の頭の中で世界を作るようなひと言、ひとしぐさ、作品。

デザインと一緒で出来上がってみると「なーんだ」って思うかもしれないけど、裏に考え抜かれたものがあって深い。
いつも自分で新しく切り開かなければいけないし、正解のない世界だ。

Friday, February 10, 2012

夫婦は打ち合わせが多い

案外夫婦間で打ち合わせることって多い。
子供の教育についての考え方みたいな大きなテーマから、ToDoリスト的な「出かけるから今夜食事を作ってください」「税務署に行って手続きしてきて」「インターネットがつながらないんだけど」はたまた「ごみ出してくれる?」まで。
そしてやり忘れていることも多い。

反応は早いけど

「人の意見は聞きなさい」
こう諭されると思うけど、意見ってこわい。活字になるとなおさら金科玉条のように正しいことだと思えてしまう。でも、前提条件が変わっているのに一面だけのもっともらしい意見っていうのが、世の中あふれている。
子供はゲームがほしいとき「みんな持ってるよ」っていう意見を言う。
おじいさんは「昔はこうだった」っていう意見を言う。
大人は「空気読めないの?常識でしょ」っていう意見を言う。
考えてなくてももっともらしい意見はいえるんだ。普段テレビで評論家の話を聞いてるし。それはまるで反射のようにね。
意見はボケてきた老人も言えるし、子供も言える。
素直に惑わされちゃいけない。
考えた上での意見は、ちゃんと前提条件と事実を確認したものだからね。根拠を疑え。それ以上に前提条件を疑え。