お父さんからの伝言

夕食の食卓を囲んで、おとうさんが家族にするような話を書き残してゆくブログ。 家族の歴史。

Sunday, September 25, 2011

作品を作るとき思うこと

ある有名な仏師が観音様を彫るとき、「私は観音様を作っているのではない。ただ、木の中にうもれている観音様のまわりの木を取り除いているだけだ」というようなことを言ったそうだ。
お父さんも仕事で、いままで世の中に存在しなかったものを作ったとき、その過程は「もやもやとしたまわりの雲をとりはらってゆく」ような感じがしていた。仏師ならのみをいれて彫るように、それが仕事なら鉛筆を動かして絵を描いてみたり、それがテニスなら動きをちょっとやってみるということだ。すると次の動きが見えてくるのと同時に、うもれている観音様のようなイメージが感じられるようになってくる。そんな感覚。きっとシンガーソングライターや映画監督、デザイナーや料理人など、似たようなプロセスを行っている気がする。
大切な事は体を動かしたり、頭の中身をいったん外に出して書いてみたり。これがまたぼんやりしていたものをはっきりさせる。一見全部はっきりしてからやれば無駄が無いようだけど、それでは霧が晴れない。

最初は完成度が低いだろう。あとは「どうしたらもっと良いものができるのだろうか」という葛藤の継続。言ってみればいつも不満足なのが当たり前の状態かな。その不安の中に生きる事ができれば、夢に近づくのだろう。
自分のペースで。

Sunday, September 18, 2011

かわいい子には旅をさせよ

知らない土地で生き、目的を達成し、次の目的を設定してから行動を起こす。
知らない土地で人との関係を作り、教えてもらい、学んでゆく。
もぞもぞしていると声をかけてくれて、他の人との輪に受け入れてくれるありがたい人がいる。
小さな出会いだ。
始めは情報を交換するための人だった。
話してゆくうちに、たとえばその人は陶芸に詳しかったりする。「こんな世界を知っているのか。すごいなあ」と自分の知らない世界を持っていることへの憧れが湧き上がる。
その後何年もの付き合いが続いたなら、友情は敬意へと変わってゆく。

旅慣れてくると、人との付き合いでの、いい距離感が取れるようになってくるようだ。
もちろんここで言う旅は、一人知らない土地に住むことも同じだ。
子どもたちが旅に学び、旅に感謝し、旅で恩返しをするようになったらいいと思う。

単調な生活に耐える

留学や海外ボランティアでの本当の心配事は、英語力や治安ではなく「単調な生活に耐えられるか、楽しめるか」だそうだ。
そこで考えてみると、ヨセフの奥会津での9ヶ月間は3つの効用があった。
1.単調な生活でも精神バランスをとることができた
2.まったく違った環境で土地の人と交流ができた
3.日本の原風景といえる習慣や絆を体験
もしかしたらこれらは、不登校で心配された得体の知れない恐れを克服しただけではなく、留学にも耐える力と、クリエイティビティーを養ってくれたのかもしれない。
世界中どこでも仕事して生きてゆける力と、日本を説明はできなくても、体現できる力をもらったのだろう。
人より遅れた無駄な時間というより、本当に宝物といえる経験だった。

Saturday, September 17, 2011

創るコツ

ヨセフはたくさん作品を作っている。アイデアがどうして出てくるんだろう。なんで形に出来るんだろう。普通は白いキャンバスを前に、なかなか絵筆が進まないものなのに。
「どうしてそんなにたくさん作品を創れるの?」
聞いてみた。
「パクればいいんだ」

気楽に真似る事からはじめれば、第一歩が踏み出せるってこと。
完成形はそれでもいつの間にか、オリジナルなものになっている。

よく考えたら人のお金

大企業ってお金持ちのような感じを受けるだろうけれど、工場を建てるなどの大きなことをするときは、実はいつも人のお金でやっている。
株式上場って、人のお金を集めるためにやるんだ。

全部自前でやろうと思ったら、大企業を見ればいい。
堂々と人のお金と力を使っている。
途上国だって同じ。お金持ちからお金を集めて伸びている。
お金が集まる理由は、まだ完成されていないからだ。
そして真剣に努力していく姿を見せてくれるからだ。

君が人に頼らず、自分だけでやってゆこうと思ったなら、世の中と逆行していると思え。
お金やチャンスを提供してくれる人と対等に頼れるよう、姿勢を正してゆきなさい。

ひとつずつ変えてみる

いままでできていた通信ができなくなった。
コンピューターを移設して通信機器を新しくしたこと。
設定は変えていないのに。

こういうときはひとつずつ変えてみる。
いくつか同時に変えると、原因がわからない。

スランプに陥ったら、ひとつだけ変えてみる。
変化がなかったら、もとにもどって別の一つを変えてみる。
いっぺんにやらない。

お父さんの考える成功の法則

たぶんばらばらなアイデアや行動を、
じっくりひとつの連動した形、つまりコンセプトにするまで、
しつこくやり続けることのようだ。

ジグゾーパズル

人生ジグゾーパズル。
どこからはじめてもいい。途中で続きが見つからなくても、出来るところをやればいい。
はじから順番にやってゆこうとしても、途中でつっかえて進まなくなる。
投げ出したって仕方がない。
効率や能力、成功する確率で考えがち。実はあんまり意味がない。
不安で全体像はぼんやりとしか浮かばなくても、いつかはっきりしてくる。
ミッシングピースもそのうち見つかる。
中途半端なところからであろうと、やり続けることで形になる。
楽しそうにやっているところに、人も女神も集まってくるようだ。

Saturday, September 03, 2011

憧れの人が仲間になる

伸び盛りのとき、やっと代表デビュー。憧れていた人がすぐ隣でプレー、仲間になったと思ったときが最高。
抜いてゆく、そして抜かされてゆく。 役割をバトンタッチして次の役割で抜いてゆく。
自分が子供のときはわからない感覚。だけど確実にそのときは来る。