プロとコンビ
親と言うのは娘や息子については心配の塊でもある。
12月の発表会、アジアンダンスはプロとのコンビか。さすが世界のトップレベルの人たちが集まる場所だ。
その反面、心配も膨らむ。たとえばクララがプロとコンビを組んで発表会に望むとなれば、「足を引っ張るな」というプレッシャーでつぶされはしないかとか、一歩前へと出るのが当たり前の国民性の人たちと一緒になったら、むりして一歩前へ出ようと空回りしないかなど、考えたらきりがない。
インターネット時代に言えるのは、一歩前へ出るよりかっこいい、「クール」と言う感覚が世界に生まれてきていること。
英国ロイヤルバレエでプリンシパルをやった吉田都さん。イギリス人の評価は「控えめながら正確、まさにイギリス人の伝統を持っている。そしてかわいらしさ」だそうだ。この意外な反応は、イギリスが日本と同じ島国だからか。
アメリカは大陸的だからインドや中国に共通するものもあるけど、イギリスには一目置いているし、フランス語には憧れやコンプレックスを持っていると聞いた。そのフランスもアニメなどの日本のポップカルチャーや浮世絵という昔のポップカルチャーに影響を受けている。共通するのは「わかりやすくてシンプルだけど繊細」。
だから日本的なものも「クール」と受け取られると思う。
一歩前へ出ることよりも評価を受ける自分らしさがあるのではないかということ。
これでもかこれでもかとメインディッシュをてんこ盛りにするレストランより、付け合せの漬物がうまいと言うのが伝統ある料理店の特徴だしね。
日本的って何?すし?盆栽?日本舞踊?お茶?太鼓?アニメ?トヨタ?ビデオ?
モノでイメージするか、物語でイメージするか、だれか存在する人でイメージするか?君たちの時代の感覚で選んでごらん。
お父さんが選ぶなら太鼓かアニメだ。
それからニューヨークでひとり、勝負してきた日本人の人たちに、アドバイスを求めるのもいいね。どんなに大物でも若い人には喜んで教えてくれると思う。紹介の国だから、きっかけも開いてもらえるかもしれない。ただしアドバイスはだいたい過去の成功体験だから、時代に合うように自分で考えて参考にする態度を忘れずに。
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