お父さんからの伝言

夕食の食卓を囲んで、おとうさんが家族にするような話を書き残してゆくブログ。 家族の歴史。

Saturday, January 26, 2008

新しい分野はお金がないから伸びる場合がある

投資不足かどうかということを考えた。広く宣伝するにはお金をかけて露出度を高めることに異論はないだろう。だけど、このお金や時間をかける量という問題だけではないんだ。質も問題。
いらないもののDMがたくさんきても、買わない。
いいものでも、安っぽい紙にいかにもしろうとくさく書かれた広告なら、目に留まらない。

自分への投資が不足かどうか。間違った方法の練習をいくらしていっても、悪い癖が固まるだけ。かえってやらないほうがいい。

お父さんは自分の仕事を楽にするためと、技術的に興味があったからという理由で、会社にコンピューターネットワークを作った。専門業者に頼めばものすごく高い。お金を出すおじいちゃんの理解が得られない。仕方がないから必要最低限の機器はパソコン用のものを買うけど、それを組み合わせた。部品はあったけど、組み合わせ方は勉強するしかなかった。

本を買ってきても、1冊の本に完全な答えが出ているものはなかった。事例は出ていても、お父さんのやりたいことに当てはまらない。だから何冊も買って比較した。足りない部分を補った。
ひとつのことを解決するのに、大体6冊ぐらい買ってきて、必要な箇所をつなげてやっとヒントになる。その上でやってみる。もちろんまだうまくいかない、何か知識が足りないということは多々あった。後2冊関連のことが書いてある本を探してくるなど、芋づる式に本が増えた。

実力をつけるということは、こんな回り道が隠れている。聞かれてすぐ適切なことを答えられる人の裏には、これだけの時間と努力が隠れている。

でも、お金が足りなくても、時間と努力があれば実力はつけられる。特に新しい分野は、しろうとがプロを越すことも可能だ。
お金を払ってコンピューターネットワークを作ってもらったら、短い時間で小さな目的は達成できただろう。でも、その技術で新しい事業を起こすなんていうプロにはなれなかったはずだ。お金がないから逆に工夫して、根気よく調べて、試してみて失敗を重ねて、より大きな目的に到達することもある。特に日進月歩で新しい分野、確立されていない分野はそんなものだ。

壁の越え方2種類

お父さんは試験を受けたら1回目は落ちて、2回目か3回目で合格するというパターンが多い。単位の取得もそうだったかな。すんなりと壁を越えていない。
そういうものだと思って、何回かチャレンジする。だから年たった1回のチャンスだと、何年もかかってしまう。
それで何が悪い?

投資不足なのか

お金をかけて何かを作って、それが売れて初めて最初にかけたお金が回収される。
最初にかけるお金は製品を開発するだけではない。ダイレクトメールや宣伝する費用が意外とかかる。
お金が回収できるか、ひやひやする。保証はない。リスクだ。

お客さんから「こんなものつくってくれ」といわれて作り出すなら買ってもらえる保証つきだ。だけど、お客さんが「あなたなら私の望むものを誰よりもうまく安く作ってくれる」と信じてもらえなければ、声をかけてもらえない。評判や実績がものをいう。

お店の場合も最初に仕入れておいて、品数豊富に店頭を飾らなければいけない。そのあるものの中から選ばれる。やっぱり最初に仕入れるお金がかかる。全部売れる保証はない。

何にどのくらい投資をすればいいのかは、確実には予測できない。唯一、人生を賭けてこんなことをしたいと思ったことなら後悔しない。好きでやること、後悔しないこと、自分の求めて歩いてきた道の延長なら後悔しない。

練習や勉強にかける時間やお金も同じだ。投資ということだ。
成果が出ないとき、投資不足ということもある。自分が投資先でも、他の人との競争で結果が決まることもある。それはレベルの問題。望みが高ければ壁が高いだけ。低いところでも活躍できれば無駄にはなっていない。ゆっくり回収もできる。
オーケストラの入団試験に落ちたピアニストが、ピアノ教室を開いて得た収入が、オーケストラで演奏する人より多いということもあるだろう。問題は、生き延びることを維持できる範囲でのゆっくりさかどうか。会社なら給料を払うのに足りなくて倒産してしまう。個人なら就職できなかったり、バレエスタジオを開いて生徒さんが集まらなかったり。食べ物を買うお金が得られなくなる。だから、どのくらいの投資が必要なのかはいつも大問題なんだ。

喜ぶ姿を見たい

平本あきおさんの表現。
臆病    ⇒慎重、先を予測する、思慮深い
自信がない    ⇒謙虚、人の良さを見つけられる
優柔不断    ⇒選択肢を考えられる、好奇心旺盛
人の目を気にしすぎる    ⇒相手の立場・気持ちに立てる
感情的になりやすい    ⇒自分の気持ちに素直、感情豊か

同じことでも「裏と表」、生かせるほうを使いたい。言葉の力。

ぼー

口から「ぼー」って音がこぼれてくるんじゃないかというくらい、ぼーっとして過ごす時。これはこれで価値ある時間帯。

俄然やる気

留学をしたばかりのころ、先生から「すばらしい」といわれて「俄然やる気がでた」といっていたクララ。
異文化でも通用したという喜び。いいね。

ヨセフもルカも続いて体験してほしい。

音楽ってなんで

影響力あるなー。人を変える。人を癒す。おじさんになっても同じ。

化学変化する相性

大化けする、相乗効果の高い人同士の組み合わせを「化学変化する相性」というそうだ。
1+1どころか、まったく違うものに変化する。
そういう人と仕事をしてみたい。