お父さんからの伝言

夕食の食卓を囲んで、おとうさんが家族にするような話を書き残してゆくブログ。 家族の歴史。

Sunday, August 19, 2007

もしも日本だったら・・

海外出張へ一人で行くと、何度もやり直ししなければならないことに出くわす。

洗濯物をホテルの袋に入れる。よく読んでみると9時までにフロントへ持って来いと書いてある。あわてて持っていくと、「日曜日は受け付けてない。また平日に持って来い。」(待つこと1日)

洗濯物が部屋に届いていない。フロントに朝もって行けばその日のうちに出来上がると書いてある。翌日フロントに行く。
「洗濯物は届いていないのか?」「ちょっと待て。」
無言で裏から出してきて渡される。終わり。(待つこと1日)

おいしい食事を食べたいと思ってフロントでレストランを聞く。
「何料理がいいのか?」本当は何でもいいのだが、そう答えるとまともな答えが帰ってこないことが多い。「ハンガリー料理」「OK.ここがいい。」とパンフレットを出す。
「地図はないか?」後から出してくる。
「ホテルはどこになるのか?」「ここだ。レストランはここ。」「歩いてどのくらいか?」「10分くらいだ。」
と言うことで、ひとつひとつ質問しなければならない。おまけに高そうなレストランのパンフレット。
「ここは若い女性でも払える場所か?」「それならこのレストランではどうか。」
また振り出しでいちいち質問しなければならない。お父さんの心の中では、そのあとの質問を想定して、英文を組み立てている。
チェーン店のビジネスホテルの対応は、日本で言えばサービス業レベルじゃないね。(やりとり10分)

地図の場所へ行ってみる。ない。ホテルの人が印をした場所は間違っていた。もらったパンフレットの番地を確認。行き過ぎた。もどる。(ロス10分)

駅に行く。
「ブタペスト行きの切符はここで買えるのか?」「ちがう。別の駅だ。」
「どこだ?」「ここじゃない。」
うさんくさそうに言われる。お前には付き合っていられない、自分で調べろ、早く次の人に回せと言わんばかりの態度。
インフォメーションにいく。「ブタペスト行きの駅・・・」「下の階へ行け。」
「・・・」「ここは違う。」インフォメーションって書いてあるじゃないか。
下へ行くと、インフォメーションと書いてあるところの窓口には誰もいない。
ホテルまで帰って、時刻表を見せて、「ブタペストまで行きたいんだけど、どこへ行けば切符が買えるのか?」と振り出しに戻る。
おおむね公共機関の窓口は不親切だが、小さな個人経営のホテルのフロントは親切。(手に入れるまで半日)

切符を買うため駅で並ぶ。2つ窓口の表示。違いがわからない。両方ともバックパッカーが並んでいる。やっと自分の番。「ブタペストまで。」「違う窓口で扱っている。向こうだ。」
はずれた。(手に入れるまで30分)

ホテルで。
「部屋でインターネットがつながらない。」「業者に電話しておく。」リセットするだけだろ?出来るやつはいないのか・・・「今メールをチェックしたい」「ロビーまで降りてきて試してくれ。」(つながるまで1日)

「またインターネット接続が切れた。昨日もそうだった。」「業者に電話する。」(つながるまで半日)
「また切れている。」「業者に電話する。」3日間いつも昼に切れるのに、対応に進展なし。(つながるまで半日)

外国の窓口の対応はつっけんどん。一言しか返ってこないと思えばいい。なぜ窓口で外人さんが、長い時間ああだこうだ話しているか理解できる。また、インターネットで時間をかけて自分で調べているかもわかる。やり直し当たり前。インターネットがありがたい。

部屋から電話をしようとする。ツーツー・・・ガシャ。切れてしまった。外線の0発信がうまくいかないのか。いろいろな電話会社が交錯しているので、市外局番もまちまち。結局はスカイプアウトで電話。一発でかかる。4円ほどで終了。
チェックアウトのとき、かからなかった電話の請求が自動的に500円ついていた。電話をかけるまで、手順を読んで、うまくいかないのでさらにフロントで聞いたのに。(ロス10分)

くじけることなくやり直す。留学や海外の旅は人間形成の訓練になる。目的達成のためにあきらめない。目的をはっきり提示し、相手の答えやすい質問の仕方を習得する。だめなところにずっととどまらないでほかの方法を探す・・などなど。
そのうちレベルが上がれば、ユーモアや遠まわしな断り方も習得しよう。

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