雰囲気つくりは計画から
「驚かせてくれ。」
これは「レミーのおいしいレストラン」の最後に、評論家のおじいさんが言った言葉。お父さんはこれがとても心の中に残っている。
期待以上の料理が出てくると驚く。そして満足してうれしくなる。わくわくさせる演出も、期待感を盛り上げる。
お父さんが子供のころ、家族の誕生日は楽しかった。デコレーションケーキを買ってきて、チキンのもも肉をほおばって、そして最後にプレゼントをもらう。
自分が誕生日でないときは、何日も前から何を贈ろうかと考える。小遣いの中から買える、最高の品物を探す。毎年のことだから、だんだん前にも贈ったことがあるというものが増えてくる。「これは去年誰かが買ってたなあ」という具合だ。やっと納得するものを見つけたときはうれしい。それが喜ばれたときは、さらにうれしい。毎日顔を突き合わせている家族でもだ。
おじいちゃんはワンパターン。いつもカセットテープ1ダースだった。それをもらった人がほかの兄弟にもおすそ分けする。そして好きな音楽を入れて聞く。いつも同じ。
「今年は違うよ」といいながら、毎年同じものが出てくる。いつもその一言で笑ってしまう。わかっていても笑いを取れる黄金のワンパターンだった。
驚かせてくれ。いいね。黄金のワンパターンもいいよ。こういった家族の演出、誕生会ではなかったけど、キャンプや年賀状撮影が我が家のそれだったね。
こういった雰囲気作りは意図的にやらないとできない。できるだけたくさん、そういった機会を作れる人になってくれ。
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