お父さんの靴
クララが高校生のとき、革の学生靴が窮屈そうだったので、幅広の歩くのが楽な靴を買ってあげたことがあった。かっこ悪かったけど、よく履いてくれたね。
そこで無理すると、腰痛が癖になったり、怪我が長引いたりすることってあるよね。骨ができかかっている時期だから、お父さんはちょっと心配になったわけだ。
すり傷だらけのかばん、てらてら光った寸足らずの学生服、幅広の大きな靴。ちぎれかかったかばんの紐をこぶしにぐるっと巻いて、毎朝駅から猛ダッシュして学校に通っていた姿を想像すると、おかしいね。世間ではお嬢さん学校でとおっていたからなおさら。
そういえば、なぜかヨセフもお父さんの靴をずっと履いていた。
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