図を描いてから1次方程式だろ
実際の社会に起こることへの応用事例から入って、学校の授業をやるほうがいいと思う。
お父さんが空調設備の会社でクリーンルームの設計をやったとき、どのくらいの風量を出せばいいかわからなかった。新しい技術なので、どの本にも答えは書いていない。そんなとき先輩が方眼紙を持ってきて、たくさん点をプロットして見せた。その後、点の集まり具合で大体の直線を引いて、「これが風量の条件」って教えてくれた。なんだ、1次方程式じゃないか。解き方は知っている。中学で習った。だけどこうして逆に使うとは思ってもみなかった。
だから学校でも1次関数方程式を習うとき、「これは予測や自動判定に使ってるんだよ」と教える。それからアンケートの結果をまとめたり、交通量調査で傾向を見るためにまずグラフにプロットしてみる事例をやるのが先だと思う。それから傾向の直線を引っ張って、それはXとYを使った1次方程式にだいたい落とせるということを見せて、最後に予測をしてみる。
たとえばさらさらのスキーに適した雪がふる天気も、気温と湿度の関連で1次方程式をつくって予測判定できるだろう。1次方程式がどんなところに応用できるかを想像してゆくという入り方もいい。
機械的に方程式を解く問題をいくつもやる今の中学校のやり方は、勉強の意欲をそぐような気がする。受験対策がそうさせているのだろうけれど。
0 Comments:
Post a Comment
<< Home