先生の暗室のお手伝い
小学校時代の先生は、モノクロ写真を撮るのが好きだった。自分のクラスの児童をよく写真に収めていた。そして自分で現像、焼き増しするのだ。
先生はよく子供たちを暗室に入れて、現像の様子を見せていた。真っ暗な階段の下の部屋。オレンジ色の電球がひとつついている。トレイに入れた酢酸のつーんとしたにおい。
そこは子供の世界ではなく、大人の世界だった。そんななかに招き入れてくれた先生のおかげで、機械や写真に興味を持ったのだ。
だからお父さんも、子供たちにビデオやパソコンは自由に使わせた。どんなに高い機械でも、好きに使ってくれ。興味が想像力を伸ばしていってくれたら本望だ。
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